貴方の傍で。２【手下】 (ページ9)

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５３話ページ9

ア「クイーン、どうしてこんな所に…」

クイーン「お前達に伝えなければいけないことがあってね、やって来たんだ。」

それぞれがマスターへの挨拶を終えると、スキャターの声が響いた。

スキャ「うわぁぁぁ！！やはり皆様お美しい方々…！！
初めまして、私ヴィランズ見習いのスキャターと申します！！
お会いできて光栄です！！

宜しくお願いします…！」

そう言うと、頭を下げた。
考えていることを全部詰め込んだんだろう、凄く早口だった。

アースラ「スキャター…へぇ、なかなか良さそうな子じゃないか…」

A「…スキャターがヴィランになったら、アースラ様にマスターになってもらいなよ！」

自分で言うのもなんだけど、なかなかいい案だと思う。

エ「やめろやめろ、俺達の仕事が増えるだけだ」

スキャ「失礼ですね！！」

そんなことを話していると、どこからともなくミスターが現れた。

どうやらミスターはアースラ様達が来るのを知っていた様だった。
教えてくれてもいいじゃないか…

Ｖ「これはこれは、随分と早い到着ですねぇ…
お待ちしておりました、マスターヴィランズ様方。

スキャター、リビングに。」

スキャ「はい！！
皆様、こちらへ！」

ーリビングー

Ｖ「…それで、伝えなければいけないこと、とは？」

ハデス「それがさぁ、こっちの世界に良くないものがいるみたいなんだよねぇ…」

良くないもの？
やっぱり、僕とファージャが見たモノと関係しているのだろうか。

アースラ「その良くないものってのは、アンタ達リクルーターにだけ見えるらしくてねぇ…

ここ最近、妙なものを見たりしなかったかい？」

ファ「あ、見た見た！！ウチとAが！」

大きい声で返事をするファージャ。
正直、僕が見たファージャらしきものは妙なものに入れていいのか分からないが、取り敢えず頷く。

マレ「あぁ、やっぱり…どうしたものか…」

ヴ「私達が正体を突き止めますわ！！ね、ホックさん！」

マスターの前でいい所を見せたいのか、ヴェールさんがいつにも増して大きい声で
胸を張ってそう言った。

ホ「あぁ、そうだな！」

A「…その良くないものとやらの目的ってなんなんですか？」

ジャファー「それが…どうやら、リクルーターを消すことらしい。」

スキャ「リクルーターを消す…？」

ってことは、そいつを突き止めて懲らしめないと僕達はサヨナラってこと？