貴方の傍で。２【手下】 (ページ41)

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８０話ページ41

ようやく終わった…
いや、まだまだ！ホテルに帰るまでが仕事だ！！

A「ハッピーハロウィン！」

「Aちゃんかっこいい！」

A「あぁ、ありがとう！
分かってるねぇ！」

「Aさーん！大好きです！」

A「僕もだよ！
ありがとう！」

とかなんとか、なかなか嬉しいことを言ってくれるゲストに返事を返しつつホテルまで戻ってきた。

オーシャンは、やっぱりファンサービスしすぎて遅かった。

残念ながら、今日は何故かセイリングもあるらしい。

どうしてだ。

しかも、セイリングには僕も入っているらしい。

もう一度言う、どうしてだ。

A「ただいまーっ！！」

投げやりになってそう言うと、リビングからマルフィが「おかえり！！」と飛んできた。
流石鴉と言うべきか…

まぁ、今は人なんだけど…

マ「A、今日はセイリングもあるみたいだな！

残念ながら、私は当番じゃないけど…」

なんというか、その笑顔を向けないでほしい。

その大好きな笑顔が他の人に向けられる、なんて考えたら、あぁ…吐き気がする。

マ「セイリングは、Aとジャック、ヴェールとハーデス、アップルとエイトフットだな！」

A「行きたくない…マルフィ変わってくれよ…」

だらしなく壁に寄りかかってそう言うと、溜め息をついて頭を撫でられた。

マ「頑張ってこい、帰ったら一緒に月を見ようって約束したろ？

まぁ、それまで大分時間があると思うけど…」

そうやって、すぐ思わせぶりな態度を取って。

好きでもない女にそんなことをしたらいけないって、マレフィセント様に教わらなかったのか。

A「…頑張る」

ひねくれたことを考えていても、やっぱり好きな人に撫でられるのは嬉しくて。

ついつい、頑張ろうと思えてしまう。

エ「…チビ！
行くぞ！」

A「あぁああー！！もう行くのかァー！」

流石に疲れた。
うだうだと駄々をこねていると、エイトフットの蛸足が巻き付いてきた。

エ「るせーな、運んでやっから我慢しろ」

A「あ〜…楽…行ってきまぁぁす…」

ハ「だらしないわね…早く行くわよ」

蛸足がこんなに落ち着くものだとは、思ってもみなかった。

そのままセイリングに運ばれて、今に至る。
えっと、説明はして、人材を定めているところ。