貴方の傍で。２【手下】 (ページ34)

今日:25 hit、昨日:0 hit、合計:50,434 hit

７３話ページ34

実のところ、彼には結構お世話になっている。
海の中で迷子になっていたのを助けてもらったり、アクセサリーを作ってもらったり。

エイトフットの従兄弟…だったかな。

そのおかげで、僕もなかなかに仲良くしている。

話しながら部屋に戻ってきた。

A「会いに来てくれたのは嬉しいんだけど…僕、もう寝るんだよ。」

オ「じゃあ僕も一緒に寝る！」

上機嫌でそう言うオーシャン。
そうじゃない。

A「はい？…まぁ何でもいいか、おやすみ…」

急に眠気に襲われ、ベッドになだれ込んだ。

オ「え、おやすみ…」

眠りにつく前に見えたのは、いそいそとベッドに入ってくるオーシャンだった。

ー翌朝ー

A「ん…っ、あ…？」

眠い目を擦りながら隣を見ると、オーシャンが笑顔で眠っていた。

いいな、幸せそうで。

時計に目を移すと、７時３０分。
なかなかいい時間。

A「オーシャン、起きて……」

オ「んーっ…A…おはよう…
今日も１日…ポップに……」

まで言って、また眠りにつくオーシャン。

A「…ふふ、全っ然ポップじゃないなぁオーシャン…」

オ「え！？それは大変！！
僕はポップじゃないと！！」

僕がそう言うと、飛び起きたオーシャン。

A「おはよう。
君はいつでもポップだよ！」

オ「当たり前だよ！
全く、騙すなんて酷いなぁ！」

A「あはは、ごめんごめん！
…あ、僕９時から仕事に行かないと行けないから！」

オ「えーっ、じゃあ僕も一緒に仕事する！」

…何を言い出すかと思えば…

A「駄目だよ、ヴィランズの中にデザイナーがいたらおかしいじゃないか！

MPもいるってのに、そんなメンバーでワンポイント講座なんてできないって…」

オ「ワンポイント講座！？
それを聞いたらデザイナーとして見逃すわけにはいかないね！」

言わなければよかった…
まぁ、オーシャンは言い出したら聞かないという性格を知っているからここは…

A「…ミスターに聞いてみる。
断られたらちゃんと留守番だからな！」

こうなったら、もうミスターに断ってもらうしかない。

オ「うん！OK！」

取り敢えず、オーシャンと歯磨きをしに洗面台に来た。

A「歯ブラシは？」

オ「ふっふっふ、ちゃんと持ってきてあるんだなー！」

A「あ、そう…」

準備だけはいいんだよな…