君の隣にいたいです【センラ】

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ｶﾞﾁｬｯ





玄関の開く音





そんな音と共に二人の影が扉から見える







ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ






誰かが走ってくる音







ｶﾞﾁｬｯ!!






ｷﾞｭｯ!!!!!






『え、』





？「A…！！A！A！！
やっと、やっと会えた…！！」





『お、お兄ちゃ…ん……？』






天「そうだよ！！翔太だよ！！！」





『お兄ちゃん…』






突然と涙が溢れ出す





私もお兄ちゃんの背中に腕を回し
お兄ちゃんの名前を呼ぶ






『お兄ちゃん会いたかったよぉ…ﾋｸﾞｯ…
うぅ…お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん……ﾋｸﾞｯ』





天「綺麗な顔が台無しだよ？A」







お兄ちゃんは私の目から落ちる大粒の涙を
手で拭う








カッコイイ
お兄ちゃんの顔を見て思った





天「成長…したねA……可愛くなったし
美人さんだよ…」




お兄ちゃんの目はどんどん水分に包まれていく







母「おかえりなさい。翔太…。」





天「…母さん…。うん、ただいま。」






母はお兄ちゃんに抱きつく






お兄ちゃんに離されてパッと顔をあげると






今まで見たことのなかった父の顔





目には涙を溜めて
何かを思うように微笑む







父「翔太くん、」





天「和也さん。。。」





父「遅くてもいい、これから家族として
一緒にいてくれるか？」





天「…！！…はい！！義父さん！！」ﾆｺｯ







私は思った家族が一つになった気がした








グイッ







急に腕を引っ張られる








天「…A、これからよろしくな」





『！！…うん！！』







久々に笑った
久々に嬉し泣きをした









こんな幸せすらも奪われるなんて








天「A！？ゆっくり息して！？！？お願い！！

そんな消えちゃいそうな顔しないでよ…泣」




セ「…ｯ！！？A！！？」






『ﾋｭ-…ﾋｭ-…』





息ができない
皆の声も正確に聞き取れない


助けて嫌だ死にたくない…




嫌だ…









私にはこれから来る未来も何もかもを
想像することなんて出来なかった









『……ごめん……な……さい……』









*

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