君の隣にいたいです【センラ】

63 うらたside ページ18

あれから何時間経ったのだろう



ずっと泣いていた俺の横に志麻くんがいる
俺が泣いている間ずっと何も言わずに横にいてくれた






う「ごめん。」



志「え、あぁ、ええで。」



う「変な所見せたな…！」





志麻くんにもう大丈夫だと見せつけるように
精一杯の笑顔を振り絞った






でも志麻くんにはお見通しだったようで
無理せんでや。なんて言われる始末





う「…今頃2人は仲直りして、
俺の入る隙間なんて無くなってるんだろうな。

俺じゃやっぱり無理だった、
センラじゃないと。」





そんなネガティブな発言をする俺に対して志麻くんが





志「うらたさんらしくないなぁ。
別に終わったわけやないやん？
うらたさんにだってええ所たくさんあるし
センラさんに負けてへんと思うで？
せやから最後まで諦めんといてや。」





そんなことを言われたのが初めてで
少し心がくすぐったかった




でも志麻くんの言う通りだ。
まだ何もしてないし本当に終わったわけじゃない







決めたんだ。
絶対に諦めないって
絶対に1歩も引かないって





先に謝るのが当たり前。
でも仲直りをしたからって遠慮はしない。








だって好きだから
Aが好きだから






だから簡単に諦めるわけには行かないんだ







う「ありがとう志麻くん！
俺頑張る！アイツの事手に入れれるように！」






心が軽くなったせいか
気分もあがる







今なら何でも出来そうな気がする









あのあと志麻くんと少し話してから
軽い足取りで我が家へ帰った


勿論連絡なしに夜道を歩き
遅くなってしまったため
親には怒られた





でも今はそれすらも悪い気はしなかった









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