今この気持ちを知りました【センラ】 (ページ31)

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なんとか遅刻ギリギリセーフで教室に入った

そこにはやっぱり紗也香ちゃんと話してる泉がいた

私は嫌になって視界に入らないよう机に着く

あぁ、隣が泉なのが嫌なのって初めてかもしれない

「あ、あの、」

『え、』

「あのさ、君が桃田Aさんなん？」

『そうだよ。聞かなくても分かってるくせに。(ﾎﾞｿｯ』

「母さんがな、昨日君が俺の幼馴染みやって言うとってな、俺分からんのんよ。君が幼馴染みってことが。しかも、俺が君の事大好きやったって母さんが言うから…気になって。ほんまなん？」

『…』

私は涙が出そうなのを我慢して答えた

『…そうだよ、幼馴染みだよ、泉の幼馴染み、泉と私はずっと一緒だったよ。何をするにも…』

「そう、なんや。」

私はこの空気に耐えれず逃げるように教室から走って逃げた

先「桃田さん！？」

先生の声なんて無視して走る

_______空き教室

…はぁはぁ。

ホコリ臭い誰にも使われていない旧校舎に来た

床には私の涙がシミになって濡れていく

『泉………』

ピロリン

着信音が響く

私はスマホを開かなかった

怖かったから

なんで、紗也香ちゃんに取られるの？

なんで、脅されたの？

私が何したの？

なんで、いっつも私なの？

ねぇ、意味が分からない

ねえ、私は何かした？？？

何もしてないただ静かに生きてた

あの時だって

「消えろよ、」
「うざい、消えてよ」

「ねぇ目障り」

私はやっぱり誰からも愛されない

親にだって

親友だった子も

先生にも

この世界の人全て

私は必要とされない人間

がちゃっ

ドアが開く音がして、その方向に向くと

「いたぁ、みぃつけた♡」

紗也香ちゃんがいた

「なんで学校来るのぉ？しかも、泉くんとも話すしさぁ、やめてんくんないかなぁ？」

『、で、』

「は？？」

『なんで、こんなことするわけ？なんで私なの？なんで、なんで、なんで、』

私は紗也香ちゃんに近づき両手で紗也香ちゃんの服を掴む

「離せよ！！」

ﾄﾞﾝｯ

紗也香ちゃんに思いっきり押される

「泉くんに近づくからでしょ？？？あんたは、いっつも私の欲しいものを簡単に手に入れる。だから、嫌いなの！！」

*