42 うらたside ページ43
Aが目を覚ました
そして近寄ろうとすると
『誰ですか??』
そうAは言った
俺は耳を疑った
坂田達も後から来たが
皆驚いている
坂「え?Aちゃん??
僕やで!?優やで!?」
志「せ、せや!聡やで!?」
ま「Aちゃん…真冬だよ?」
そ「彼方だぞ??ほんとに分からない?」
ル「…ルスやけど」
1人違うやついたけどそいつは無視しとこう
「ほんとに分からないのか??
自分の名前は??」
『…分からないです…』
坂「そ、そんな。センラになんて言えば
ていうかセンラもこの病院やないん!?
呼んだ方がええんちゃう!?」
志「せ、やな!!センラさん呼ばな!!」
そう言って皆一斉に出ていく
病室には俺とAだけ
ただ一つ気になる事がある。
「なぁ、嘘だろ?
分からないって」
って言ってみれば
顔をしかめる彼女
「なんでそんなことするだよ。
意識戻ればあの女にまた何かされるから?
センラに…センラにまた突き放されるから?」
『なんで、分かるの。
なんで、私の考えてた事分かるの。』
「それくらい分かって当然だよ。
ずっと見てきたんだから」
『分かんないの。
変な気持ちになる。
ねぇ、この気持ち何なの??
笑顔で話しかけられれば胸が高鳴って
他の子と話してるの見ると胸が苦しくて
ねぇ、何なの。』
彼女は突然大粒の涙を
流し始める
話を聞く限りセンラのことだと予想はついた
「Aそれはな。
俺がAに抱いてる気持ちと一緒。
その人に恋してんの。」
『こ、い??』
「そう、その人の笑顔見るだけで幸せになる
でもその人が違う人と仲良くしてたら
心が苦しくて、罪悪感に襲われるの。」
『わ、たしが……』
「謝らなきゃいけないことがあるんだ。
センラに、
Aに関わんなって言っちゃった
ムキになって。つい。
ごめん。」
『別に大丈夫。きっと泉は私の事どうでも
いいって思ってるから
でも、私の記憶があること言わないで
お願い。』
俺は今にも消えそうな声で言うAを
抱きしめた
「辛いなら俺頼っていいから
俺のこと利用していいから」
彼女がどんな表情をしていて
何を考えているのか分からない
でも
大丈夫だって思えた
*
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作者名:はるや x他1人 | 作成日時:2017年7月31日 19時