10回、目が合ったら告白します。【kne】② (ページ7)

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画面に映し出されたその文字に残念に思ったけど、私もこれ以上スマホを触るのも危険だから

A小テスト頑張ってください

とだけ送ってポケットの中にしまいこんだ。

先輩との新たな繋がりがもてたことが嬉しくて、授業の内容はちっとも頭に入ってこなかった気がする。

早く夜になって先輩から連絡がこないかな。

そんなことばかり考えながらその日一日を終えてバイトに向かった。

明日が金曜日ということもあり今日のバイトはすごく暇で早くあがらされた。

お金は稼げないけど今日はそれで良かった。

だって家に帰って先輩とラインのやり取りが待っているから。

時計に目を向けると時刻は22時。

とっくに先輩は帰っているだろうから、ラインが来ているだろう。

スマホを見る前からドキドキしてウズウズして、学校の制服に着替える前に急いでスマホを取り出して、電源ボタンを押した。

だけど、画面には友達とお母さんからのメッセージしか届いていなくて、叶先輩からの連絡はなかった。

バイト終わりの楽しみにしていたぶん、すごくショックでその場に立ち尽くしてしまう。