あの風柱にも弱点があるようで。【不死川実弥】

伍 ページ5

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そんなことがあってから、早くも2週間が経っていた.











『 鬼を連れた隊員？ 』



「 ああ 」







朝食を摂りながら、実弥くんが言った.



どうやら、鬼を連れて戦っている隊員がいるらしい.



この前の選抜試験で突破したばかりの子.










今日は半年ぶりの柱合会議らしく、その前にその隊員の裁判があるとか.








そういえば、那多蜘蛛山に行った時
‘ 木箱を背負った少年がいた ’って他の隠が言ってたっけ.



もしかして、その子かな？





わたしは金髪の男の子を手当てしてたから、詳しいことは分からないけど…










それにしても、鬼を連れてるなんて前代未聞だな…



でも、
その子にも何か理由があるんじゃないのかな……？



そうじゃなかったら、鬼なんて連れ回さないはず.





そんなことは、実弥くんには言えないけどね.











『 実弥くん 』


「 何だァ 」


『 とりあえず問題は起こさないでね、 』




起こさねぇよ、なんて適当に答えてるけど…







大丈夫かな……？









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『 そういえば、この子いつから飼ってるの？ 』





実弥くんの屋敷にいる白い子猫.



今もわたしの膝の上で気持ちよさそうに眠っている.





名前は、しらたま.
(理由:「白いから」ですって)







「 住みついてるだけだ. 別に飼っちゃいねぇよ. 」





いや、名前付けてご飯あげている時点で飼っているも同然だと思うんだけど……



まぁ、実弥くんらしいね.








『 ﾌﾌｯ でも、この子本当に可愛い. 』





ちなみに、しらたまは女の子です.



毛が少しふわっとしてて、本当に可愛い.










「 ……ｯ、そろそろ行くわァ 」



『 え、もう行くの？ 』









柱合会議まで、あと2時間ぐらいあるのに…



まぁ…、いっか.













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大正コソコソ噂話*



不死川実弥は
門を抜け、少し歩いたところで足を止めていた.



そして額に手を当て、はぁーと深いため息をついてた.





「 まじであの顔やめろォ…… 」





実弥は、子供のころから

Aが、ふわっと笑う顔に かなり弱いらしいぞ.


見ているのさえしんどいらしい.





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