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「 じゃ、行ってくる 」
『 ご武運をお祈り申し上げます 』
ある日の昼下がり、実弥が長期任務に出向こうとしていた.
数時間前に鴉から知らせを受けていたのだった.
『 あ、待って 』
去ろうとする実弥の羽織を咄嗟に掴んでいた.
それに驚いたのか目を見開き、どうしたと首を傾げる実弥.
『 時間ある時で大丈夫だから、ちゃんと近況報告してね…?』
「 わーってるよ. Aも、気ィつけろよ 」
実弥は優しく微笑むと、
くしゃりとAの髪を撫で屋敷を後にした.
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実弥を見届けた後、Aは縁側に向かっていた.
日当たりのいいそこは、しらたま と あずきの憩いの場と化しているのだった.
『 わたしもそろそろ仕事に行くから、中に入って欲しいな. 』
2匹を撫でるも、遊んで貰えるのかと思ったのか
あずきはお腹を見せ、しらたまは掌に頭をすりすりとしている.
2匹を撫でながら、先程 実弥に撫でられた感覚を思い出していた.
あの瞬間、何故かホワッとした.
これまでに感じたことの無い、不思議な心地よさ.
__あれは一体……?
『 ……よいしょ、と 』
そっと2匹を出来あげ、室内に入った.
『 じゃあ、行ってくるね 』
2匹を撫でくりまわし、Aも仕事に向かって行ったのだ.
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大正コソコソ噂話*
Aは屋敷内にいる時は、帽子と面布は外しているらしいですよ.
理由は『 ずっとつけているのは邪魔だから 』だとか.
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るる - 勉強やりながら占ツク更新だと、、、、、、、、大変すぎませんか?!!!!凄いですね!!! (7月25日 23時) (レス) @page46 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
魚城 - 続編!?やったぁ〜! 続編も頑張ってください!*^^* (2020年4月8日 18時) (レス) id: b29402340d (このIDを非表示/違反報告)
うぐいすのしっぽ - きな粉のところで盛大に吹きましたw続編も頑張ってください! (2020年4月7日 9時) (レス) id: 868a001250 (このIDを非表示/違反報告)
うりょ - ムフフ (2020年3月5日 9時) (レス) id: 21c35aca73 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 初めまして!すごく面白かったです! (2020年2月26日 19時) (レス) id: fc640f7e8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃろん | 作成日時:2019年11月20日 8時