廿弐 ページ22
.
あの後、冨岡の鴉がタイミングよく飛んできた.
冨岡様への調査依頼の伝言だった.
『 はぁ……もう少し、冨岡様と仲良く出来ないの? 』
「 別に仲良くなる必要ねぇだろ 」
『 同じ柱で、歳も同じなんだからさ… 』
どうだっていい、
と言わんばかりの圧を感じる.
『 そんなんだから、他の隊士や隠の人に怖がられるんだよ? 』
「 アッソ 」
心底どうでもよさげな反応.
本当はすごく優しくて笑うと穏やかなのにな……、
それをみんな知らないから怖がるんだよね.
稽古だって容赦ないって聞いたし.
血も涙もない人だって言う人もいるし.
そんなこと、ないんだけどなぁ.
「 何さっきから見てんだァ? 」
隣歩く実弥くんの視線だけがこちらに向いた.
何でもない、
と自然に目を逸らせばそこで会話は途切れる.
でも、
昔と比べると実弥くんは変わったところもあると思う.
実弥くんと離れてからの間、何が起きたのかは何も分からない.
ただ、なぜこの道に進んでいるのかは知っている.
隠にいると色んな話が回ってくる.
特にそのような
だから、実弥くんと再会した時…本当に驚いた.
歩いていると鴉が飛んできた.
宇髄様と合流し、任務に向かえという伝言だった.
『 お気をつけて__ 』
「 あァ、行ってくる 」
ポンと優しく、私と頭に手を乗せると
一瞬にしてその場から姿を消していた.
『 よし、わたしも戻らないとっ 』
.
1993人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るる - 勉強やりながら占ツク更新だと、、、、、、、、大変すぎませんか?!!!!凄いですね!!! (7月25日 23時) (レス) @page46 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
魚城 - 続編!?やったぁ〜! 続編も頑張ってください!*^^* (2020年4月8日 18時) (レス) id: b29402340d (このIDを非表示/違反報告)
うぐいすのしっぽ - きな粉のところで盛大に吹きましたw続編も頑張ってください! (2020年4月7日 9時) (レス) id: 868a001250 (このIDを非表示/違反報告)
うりょ - ムフフ (2020年3月5日 9時) (レス) id: 21c35aca73 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 初めまして!すごく面白かったです! (2020年2月26日 19時) (レス) id: fc640f7e8a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まっちゃろん | 作成日時:2019年11月20日 8時