拾肆 ページ14
.
「 なんでだよぉぉぉぉ 」
『え…ｯ！』
縋り付く金髪くん.
『 あれ、なんか、キミ…小さいね？ 』
そうか、この子、鬼の毒でやられていたんだっけ.
その毒で手足が縮んでしまったんだろう.
「 小さいとか言うなよぉぉぉぉ.
鬼の毒でこんなふうになっちゃったんだからぁぁぁ. 」
キーンと金髪くんの大きな声が耳を貫く.
『 うん、ごめんね？
とりあえず…金髪くん、少し…落ち着いて 』
彼の頭を押し、離そうとするけど微動だにしない.
「 善逸、この人が困ってるだろ！ とりあえず離れろ！ 」
「 善逸さん！隠の方を困らせないでください！
と言うか、早く薬を飲んでください！！！」
竈門くんとアオイちゃんに怒られ再び(汚い)高音を発した.
「 イッヤアアアアアア 」
外の木に止まっていた鳥がバサハザと飛ぶ音がした.
.
ようやく落ち着き、
自分のベッドに入って薬を飲み終えた金髪くん.
『 そういえば……、あの猪くんは？ 』
ずっと項垂れたように、金髪くんの隣のベッドに横になる猪頭.
一言も喋らないし存在も薄くて、気がついたのはつい今だ.
「 ああ、俺たちの同期なんです.
伊之助も那田蜘蛛山での戦いで喉を負傷してしまって… 」
「 気ニシナイデ…ゴメンネ、弱クッテ 」
本当だ…声がカッスカス…
早く良くなるといいな.
この子たち.
時計をちらりと見れば、
そろそろ隠本部に向かう時間だった.
『 それじゃあ、今日はこの辺で失礼します.
みんな、お大事にね. 』
一礼し、蝶屋敷を後にした.
.
「 あーー、名前聞くの忘れてた！ 」
「 善逸は相変わらずだな… 」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1992人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るる - 勉強やりながら占ツク更新だと､､､､､､､､大変すぎませんか?!!!!凄いですね!!! (7月25日 23時) (
レス) @page46 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
魚城 - 続編！？やったぁ〜！ 続編も頑張ってください！*^^* (2020年4月8日 18時) (レス) id: b29402340d (このIDを非表示/違反報告)
うぐいすのしっぽ - きな粉のところで盛大に吹きましたw続編も頑張ってください！ (2020年4月7日 9時) (レス) id: 868a001250 (このIDを非表示/違反報告)
うりょ - ムフフ (2020年3月5日 9時) (レス) id: 21c35aca73 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 初めまして！すごく面白かったです！ (2020年2月26日 19時) (レス) id: fc640f7e8a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まっちゃろん
| 作成日時：2019年11月20日 8時
