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拾弐 ページ12

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数日が経ったある日、

隠の仕事の合間を縫って蝶屋敷に足を運んでいた.







竈門くんと、その妹である鬼の禰豆子ちゃんの様子がずっと気になっていたから.





「 炭治郎さん、お客様です! 」


「 俺に、ですか? 」





廊下ですれ違ったなほちゃんに竈門くんの元へ案内してもらった.











『 こんにちは、竈門炭治郎くん.

わたしは隠の者です. 』





「 …ああ! もしかして、裁判の時にいた方ですか? 」



『 覚えているのですか? 』





「 はい!
あの時とても優しい匂いがして…あの後、ずっと誰なんだろうでもって思ってて.
でも、貴女の匂いだったんですね 」





どうやら、竈門くんは鼻が効くらしい.

だから、わたしの匂いも覚えていたという.








優しい匂い、か.


わたしに優しさなんて持ち合わせてないのに.










『 体調はどうですか? 』


「 だいぶよくなりました. しのぶさんの薬のお陰です. 」



『 …それはよかった. あの、禰豆子ちゃんは…? 』



「 禰豆子なら、今はまだ眠っています 」





禰豆子ちゃんは眠ることで体力を回復したり、体調を整えているらしい.


那田蜘蛛山での戦いもあったりして、現在は寝不足のようだ.










『 ……竈門くん.

禰豆子ちゃんを刺してしまったこと、 竈門くんに酷いことをさせてしまったこと…

わたしから謝らせて欲しいの. 本当にごめんなさい. 』





竈門くんに深く頭を下げる.





「 どうして、貴女が謝るんですか? 」



『 風柱様…、不死川実弥とは幼馴染なの.

だから、かな.

彼の代わり、と言ったら可笑しいかもしれない.

でも、あの時は本当に胸が痛かった.

やり過ぎだとも思った. 止められなくてごめんなさい.


謝って許されるようなことではないけれど、どうしても竈門くんと禰豆子ちゃんにごめんなさいを言いたくて… 』





シン、と静かになる病室.










「 ……貴女は本当に優しい人なんですね 」





『 ……えッ 』





竈門くんは、泣きそうになるくらい 優しい顔をしていた.





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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥   
作品ジャンル:アニメ
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るる - 勉強やりながら占ツク更新だと、、、、、、、、大変すぎませんか?!!!!凄いですね!!! (7月25日 23時) (レス) @page46 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
魚城 - 続編!?やったぁ〜! 続編も頑張ってください!*^^* (2020年4月8日 18時) (レス) id: b29402340d (このIDを非表示/違反報告)
うぐいすのしっぽ - きな粉のところで盛大に吹きましたw続編も頑張ってください! (2020年4月7日 9時) (レス) id: 868a001250 (このIDを非表示/違反報告)
うりょ - ムフフ (2020年3月5日 9時) (レス) id: 21c35aca73 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 初めまして!すごく面白かったです! (2020年2月26日 19時) (レス) id: fc640f7e8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まっちゃろん | 作成日時:2019年11月20日 8時

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