幼馴染と住宅街 (ページ6)

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1話☆ ページ6

『…ん？』

目を覚まし、少しだけ声を漏らす。

よく分からない場所で僕は寝ていて…隣にはサナ姉もいる。

『サナ姉…サナ姉起きて！』

「ナナ…？」

眠そうに大きなあくびをかき、僕の方を見ながら目をこするサナ姉。

…さっき、サナ姉がバナナを落として道路に入ったとき。

僕はサナ姉を追って一緒に道路に入っていった。

その時…僕とサナ姉は、一緒にトラックに轢かれた…。

『…ここは、どこ？』

普通だったらあのまま死んでいたっておかしくはなかった。

それなのに…どうして僕達は生きていて…知らない場所に、いるのだろう。

…しかも、僕達の住んでいた場所ではないとはいえ、僕達が目を覚ましていた場所は道路の上。

…端から見れば、道路で寝ている妙な二人組間違い無し。

「ナナ…ここどこ？」

なんて言いながらまたバナナを出しながら食べて…また同じこと繰り返す気なのかな？

『僕にも分からないよ！だから今頑張って状況把握中！』

…状況把握って言ったって、そう簡単に把握なんて出来ないんだけど。

だって…普通に考えておかしな状況。

でも…これがもし、僕の思っている通り当たっているのだとしたら。

もしかしたら…

？「待てヨコドリ!!」