幼馴染と住宅街 (ページ22)

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17話☆ ページ22

『酒飲むなんて聞いてねぇんだよ蛙野郎…。』

「何でナナそんなに大ガマさんのこと嫌いなのww」

…いやもちろんサナ姉に気安く触ったからですけど。

『サナ姉はお酒飲まないの？』

「いや、ケータくんっていう子どもがいる前で飲める訳ないでしょ。」

『確かに、それは分かる。』

大ガマさんは普通にお酒飲むし、土蜘蛛さんは大ガマさんに無理矢理飲まされてるし。

何で出会って初日の人達の前で飲めるかは不思議でしかないね。

『ま、それが魅力って言われたらそれまでの話なんだけど…。』

そう言えば、サナ姉が僕の頭に手を乗せて優しく撫でる。

「楽しいでしょ、大勢でワイワイしたことなんてほとんどないはずだし。」

『…うん、それは、まあ。』

昔から一緒にいるからこそ、サナ姉は僕のことを何でも知っている。

…サナ姉は、ずっと僕の近くにいてくれるから大好き。

『楽しいねぇ…。』

そう言ってサナ姉の肩に頭を乗せる。

そうすれば、優しくぽんぽんと撫で続けてくれる。

キュウビ「君達本当に仲が良いんだねェ？」

「ずっと一緒にいるからね。」

キュウビ「へぇ、本当の家族みたい。」

『家族ですから、家族みたいなものですから。』

本当の家族より、ずっと家族らしい。