六つ子は不思議な国に来ました。【おそ松さん×オリキャラ】【ユアフ】【短編集】 (ページ28)

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廃羅×殺人期ページ28

一松side

それは突然だった。
俺はいつもと同じの路地裏に行った。
今日は廃羅が先にもう路地裏に居る。

『ふぅ、ん…？何か声が聞こえる…』

遅れたと思って路地裏に入ると叫び声の様なものと、聞き覚えのある笑い声がした。

廃「あっはははは！！！もっとその歪んだ、怯えた顔を見せてよ！！ねぇ！！」
『っ！？え、ぁ、廃羅…？』
廃「！！！！あ～♪もしかして新シイ子？イーヨー？メェイッパイ遊ンタゲルネ…♪」

奥までいくと血溜まりの中に膝立ちしている廃羅の姿が。
その廃羅は俺が知っているのとは全く別で、狂気に満ちていた。

『何やってんだよ！！！』
廃「…？何ノコト？」
『こいつら、何したのさ…。何か理由があるんじゃないの？』
廃「別ニ。タダ私ノ鬱憤晴ラシノタメ。」

俺は声が出なかった。
こんな一面があった事、これ以上抵抗したら自分も殺されると言うのが本人から滲み出ていた。
これ以上何か言ったら殺すって。
その時。

澄「はぁ、居った…。廃羅！！仕事やで！」
廃「！！！！嗚呼澄サン。ドンナ仕事デスカ？」
澄「K国のスパイ抹殺。遠いから準備して行けや。今日からな。何日かかってもええで」
廃「ハァイ」

その話を聞いて、廃羅は城に戻った。
澄はグチグチ言いながら廃羅が殺った死体を片付けていった。
俺は腰が抜けて立ち上がれなかった。

澄「すまんな、一松。」
『っえ？』
澄「初めてやったやろ？彼奴のあの姿。」
『ま、まぁ…』
澄「彼奴、月に一回、"殺人期"っちゅう周期が来るんよ」
『殺人期…？』
澄「そ、溜まったストレスの分殺し回る周期。一ヶ月前やったかな？お前らが来て、廃羅が紹介された日。あれは殺人期が終わって帰ってきたからや。」
『でも放っておいたほうが…』
澄「これ見ても言えるん！？彼奴、放っておくとな、勝手に殺して国なくなるんよ。やからミルクがええ仕事探して、行かせとる。なるべく遠くの国の仕事にな」
『へ、へぇ…。』
澄「さ、帰んで。片付けも終わったことやし」
『あ、はい…』

俺は今日起きた事が忘れられなかった。

その後何故かチョロ松兄さんに殺されかけ、仕事から帰ってきた廃羅に滅茶苦茶謝られた。