救って 2 ページ3
私はあれから色んなところから視線を向けられて、重い足取りで家へ帰った
『ただいま…って言っても、誰も返事してくれないんだけどね…』
私の両親は、空き巣に殺されて死んだ
私はその時丁度かくれんぼをしていて押し入れに隠れていたから助かった。
けど、今でもその光景は目に焼き付いて取れない。
空き巣に包丁で刺されて死んでいく両親の姿が
『お母さん、なんかね、めんどくさそうな子がバレー部に入ってきちゃった。これからとことんいじめられそうだよ。あんまり辛かったら、お母さんとお父さんのところにいくかもしれないねっ』
仏壇の前でそう言って、ご飯を食べてさっさと風呂に入って眠りについた。嫌な明日を、迎えるために
そして嫌に清々しい朝がやってきた
『………朝ごはん食べる気になれないや…』
私は髪の毛や制服を整えると、学校へ向かった
『……』
無言で教室に入り、無言で席に座る。
私には友達と言える人がいない。
だけどそれが尚更楽だ。
誰にも気にかけられずに、生きていけるのだから
放課後
『なんっで先生は書類なんてもの押し付けるかな!??』
放課後になり、空っぽになった教室に1人だけ、私が残った
いやねーあのクソ担任がねー書類をホッチキスでまとめといてくれーって言うのよ????
自分でやれよ
イラつきのおかげで私は素が出てしまっている
『あの嘘泣きだけでバレー部不安だな…さっさと終わらせて体育館行かないと…』
?「ねぇ、ちょっといい?」
『…はい?』
338人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:魅希 | 作成日時:2018年7月10日 9時