【 おそ松さん 】学生むつごと恋する短編集 3

最低で最高の 【 一松 】※学生要素無 ページ46

※付き合っていません
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『 はぁ〜〜… さっむ 』





今日はクリスマスイブ



そして、最近できた初めての彼氏とのクリスマスデートなのだ









待ち合わせ場所の駅前で
その彼氏を待ってるんだけど







『 もう1時間か… 』







約束の時間、とうに超えてる




電話は出ないし、メールの既読もつかない









遅れるって言われた訳でもなくて、
何かあったのかと心配になりながらただ只管に彼を待つ









そんなとき









『 ……え、う

嘘でしょ、』









寒さに耐えながら、街ゆく他のカップルの並を眺めていれば

1組のカップルに目が止まる









女の子の方は… 知らない子

男の人の方








あの人、私の、彼氏だ





あれはどう見ても、友達とか兄妹の距離じゃない









私、

裏切られたの









『 う、そ… 』





なんとなく、
分かってたけど

そういうような人だって


分かってたけど









｢ …なに、泣いてんの ｣









ただただそのカップルの背中を遠く眺めていたら
視界がぼやけて歪み始めて





そんな時、聞こえた

ちょっと低めのダウナーな声








『 っ!

え、い… 一松…? 』








そこに居たのは、幼馴染の一松で。









｢ イブに、こんな所でなにやってんの ｣


『 …一松こそ、なにやってんの
彼女いないくせに 』


｢ …俺は

Aのこと、迎えに来た ｣







なんてね、って









『 な、にそれ 』


｢ あんな、奴よりさ
俺にしてよ… って言ったら、どうする ｣







こんな日に、
こんな思いをしてる日に


こんなのって









『 なにそれずるいぃぃいぃぃ… 』


｢ いや泣くなよ…
俺が泣かせたみたいじゃん ｣


『 一松が泣かせたぁぁぁ 』


｢ なんだそれ… ｣









一松に縋り付くように、抱きついて泣いている私の背中に、
そっと優しく手を回してくれる







『 一松はクリスマス、デートしてくれるの 』


｢ 約束すっぽかして他の女と遊んだりしない ｣


『 …一松は、私の事好きでいてくれるの 』


｢ 今までもこれからも、
Aだけだし ｣


『 う、裏切ったり… 』


｢ すると思う? ｣








安心しろって言うように、
くしゃっと頭を撫でられる









そんな

最低で、最高のクリスマスイブ

聖なる夜だし 【 チョロ松 】※学生要素無→←サンタクロース 【 十四松 】※学生要素無

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