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ゴミ捨て 【 一松 】 ページ5

※付き合っていません
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『 なんで私が… 』






当番でもないのに、でっかいゴミ箱を2つ抱えて廊下を歩く



本来当番だったはずの子に、これお願いしていい?
なんて、半ば無理矢理押し付けられて









『 はぁ… 』









引き受けたつもりはないのに、相手が逃げるように帰ってしまったからやらざるを得なくて





ため息をつきながらゴミ捨て場に向かっていれば
不意に左手に感じていた重みがなくなる








『 え 』


「 そっちも貸して 」


『 い、一松くん、 』









不思議に思って左を見れば、
いつの間にか私の持っていたゴミ箱を持つ一松くんが。









『 いや、これ私の仕事だしいいよ! 』


「 本来ならAさんの仕事じゃないでしょ 」


『 ま、まぁ…
でも、悪いし 』


「 …じゃあ、一緒に行く? 」









なかなか折れない私に、そう提案してくれる





悪いと思いながらも
一松くんの折角の優しさを無駄にもしたくないし




2人でゴミ捨て場に向かうことにした









『 …これで、よし
あの、ありがと、一松くん 』


「 別に…
ゴミ捨て押し付けられてるAさんが不憫だっただけだし 」


『 え、そう思ったならもっと早く助けてよ!! 』








こいつ、遠くから見てたのか…




今更嘆く私を、少し見下したように笑う一松くんに
ちょっと睨みをきかす









「 まぁでも、俺的には、よかったけど 」


『 よかった? って? 』


「 Aさんと2人っきりんなれたし 」









そこまで言って、ぱっと顔を背ける









『 え、今、なんて 』


「 っ…
別に、なんでもない
もう帰ろ 」









そう言って、その場から逃げるように離れていく一松くんを見つめる









『 あ、ま、待って! 』









よく見えないけど、一松くんの顔も耳も赤い気がするのって


それは、もしかして

少し期待、してもいいのですか
_______________________________________

『 ねぇ、一緒に帰ろ 』

「 えっ、なに、俺と…? 」

『 一松くん以外に誰がいるの 』

「 いや…
俺でいいの 」

『 一松くんがいいの!! 』

「 なにそれちょっと… 」

『 顔赤いよ一松くん 』

「 うるせえ、見んな 」

屋上 【 十四松 】→←スカート丈 【 チョロ松 】



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設定タグ:おそ松さん , 短編集   
作品ジャンル:アニメ
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しゃび(プロフ) - ごはん(50)さん» コメントありがとうございます。そこまで褒めて頂いてとても嬉しい限りです…!沢山あるおそ松さん作品の中から私の作品を読んで頂いてありがとうございます!更新はまちまちになってしまって申し訳ないですが、これからも頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年8月23日 18時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
ごはん(50)(プロフ) - こんにちは!!しゃび様の作品全部見させて頂きました!!どれも最高です。この様な短編集やおそ松さん作品の中でもしゃび様の書くお話が一番好きです。お気に入り作者登録も失礼ながらさせて頂きました!! (2019年8月20日 17時) (レス) id: 535205595b (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - 苺夢さん» 時間はかかってしまいますが、それまでお待ちいただければ幸いですし、なるべく詰まらないようにこちらも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2018年12月29日 9時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - 苺夢さん» こちらまで読んで下さりありがとうございます!とても嬉しいです。辞める、と言うよりは一旦おやすみということなので、勿論チョロ松のオンリー短編集も書かせていただきますし、全員書き終わったらまたこういった短編集を再開しようと思っております。 (2018年12月29日 9時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
苺夢(プロフ) - やめちゃうんですね、。でも!推しがチョロ松なので気長に待ってます!あ、えと、焦らないでくださいね!しゃびさんの作品読み返して気長に待ってます!これからも頑張ってください!! (2018年12月28日 22時) (レス) id: 4fd2aa824a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゃび | 作成日時:2018年9月1日 0時

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