【 おそ松さん 】学生むつごと恋する短編集 3

これからも 【 トド松 】 ページ40

※夢主後輩設定
※付き合っていません
_______________________________________

「 ちょ、離してくんない!? 」


『 嫌です 』


「 僕帰りたいんだけど!? 」


『 帰らせません 』








私が縋りついて離さないこの人は
今日、この学校を卒業してしまう松野トド松先輩




私の、好きな人








『 帰ったらもう会えないじゃないですか 』


「 もう会えないってことはないでしょ別に 」


『 えっ、卒業しても学校来てくれるんですか!? 』


「 いやそうじゃないけど 」






はぁ、留年しちゃえば良かったのに。






『 そしたら同じ学年だったのになあ 』


「 卒業式に酷いこと言うよね 」


『 だってえ… 』








こんなに好きだけど、
今まで学校で会えてたから、一緒にいればそれでよかった

好きだなんて伝える気も、ましてやお付き合いなんてそんな気もなかったけど






ああもう、4月からはトド松先輩いないんだなって思ったら。







『 会えなくなるのやだなあ 』






そんな言葉と共に自然に涙が溢れる









「 …だからさあ 」


『 ? 』


「 別に、会えないってことないでしょって。
会えばいいじゃん、これからも 」






私の頬に流れる涙を優しくそっと拭いながら
サラッとそんなことを言う








『 え? それって、』


「 休みの日とかさ、放課後でも
お互い空いてる時間に会えばいいじゃん 」


『 そ、そんなことして、いいんですか 』


「 いいもなにも、
僕がAちゃんのこと好きだから、何も問題なくない? 」








そんなの、初耳だ








『 す、好きって…
そんなの聞いてないいぃぃ 』


「 言ってないからね 」


『 いつから…? 』


「 1年くらい前から 」


『 言ってくださいよぉぉぉ 』


「 今言ったじゃん 」







そんなに長い間

実は両想いだったなんて






未だ泣き止まない私は、
さっきよりもさらにポロポロと涙が溢れてくる









「 一応、今の
告白だったんだけど返事、聞いていい? 」


『 聞かなくても、わかってるくせに。

好きです! 私も、トド松先輩のこと好き 』







改めて自覚すると恥ずかしい



勢い任せに返事をすれば
今度はあっちから抱きしめてくる
_______________________________________

「 もう、先輩後輩じゃなくて
カップルだね 」

『 じゃあ毎日会ってください 』

「 僕はいいけど…
Aちゃんが大変じゃない? 」

『 じゃあ毎日電話して 』

「 うん、いーよ 」

隠してた気持ち 【 チョロ松 】→←第二ボタン 【 一松 】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す