検索窓
今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:51,120 hit

あげちゃダメ 【 十四松 】 ページ33

※付き合っていません
_______________________________________

『 で、出来た…!』





今回は、我ながら自信作







目の前の美味しそうに出来たいくつものクッキーを眺めて、自分を褒める


よし、これならきっと、彼のハートを射止められる…!







料理部の私は、
お目当ての彼に差し入れするためのお菓子を、
放課後に作っては渡しに行くのだ

今日も渡しに行くため、簡易的なラッピングを…








『 って、ああ!! 』


「 んー!! んまーーーーーい!!! 」


『 十四松食べちゃダメだってばあ! 』






ラッピングを取りに行って少しその場を離れた隙に、2、3このクッキーを食べられてしまった







『 もー、いつもダメって言ってんじゃん 』


「 なんで!? こんなに美味しいのに食べちゃダメなの!? 」


『 これは十四松のために作ったやつじゃないの!! 』





そう、

いつも私が、何かお菓子を作る度
勝手に食べに来るこいつ。

同じクラスの、松野十四松






お目当ての彼、というのはサッカー部の先輩で
その人のために作っているお菓子をいつも十四松に食べられてしまうのだ







『 十四松には今度作るから 』






ほら、行った行った
しっしっ、と十四松にその場を離れるよう指図する


けど、動かない







「 ね、それ、誰のために作ってんの 」


『 えっ 』





動かない十四松が、クッキーを見つめながら
ちょっと深刻そうに聞いてくる






『 誰って…
さ、サッカー部の先輩 』





恥ずかしいけど、素直に答えれば






「 そ、その人じゃなきゃ、ダメなの? 」


『 え… え? 』


「 その人のためじゃなくて
僕のためには、作ってくんないの? 」







どういうこと?

不思議に思って、十四松をそのまま見つめていれば






「 Aちゃんの手作り貰うの、
その先輩じゃなくて、僕がいい! 」




だから先輩にはあげちゃダメ!

真っ直ぐ見つめられてそう言われるから





そんなの、断れないじゃない







『 わ、分かったよ
十四松に、あげる、これ 』


「 これだけじゃなくて、
明日も明後日も、僕のために作って!! 」


『 え、ええ… 』





随分と図々しいな、
そう思ったけど、美味しい美味しいとクッキーを頬張る十四松を見て、

そんなに喜んでくれるなら、作ってあげたくなっちゃう私

_______________________________________

『 なんで先輩にあげちゃダメなの? 』

「 え!?
そんなの僕がAちゃんのこと好きだからだよ!! 」

仕事しない理由 【 チョロ松 】→←危機感と自覚 【 おそ松 】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (85 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
106人がお気に入り
設定タグ:おそ松さん , 短編集   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しゃび(プロフ) - ごはん(50)さん» コメントありがとうございます。そこまで褒めて頂いてとても嬉しい限りです…!沢山あるおそ松さん作品の中から私の作品を読んで頂いてありがとうございます!更新はまちまちになってしまって申し訳ないですが、これからも頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年8月23日 18時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
ごはん(50)(プロフ) - こんにちは!!しゃび様の作品全部見させて頂きました!!どれも最高です。この様な短編集やおそ松さん作品の中でもしゃび様の書くお話が一番好きです。お気に入り作者登録も失礼ながらさせて頂きました!! (2019年8月20日 17時) (レス) id: 535205595b (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - 苺夢さん» 時間はかかってしまいますが、それまでお待ちいただければ幸いですし、なるべく詰まらないようにこちらも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2018年12月29日 9時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - 苺夢さん» こちらまで読んで下さりありがとうございます!とても嬉しいです。辞める、と言うよりは一旦おやすみということなので、勿論チョロ松のオンリー短編集も書かせていただきますし、全員書き終わったらまたこういった短編集を再開しようと思っております。 (2018年12月29日 9時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
苺夢(プロフ) - やめちゃうんですね、。でも!推しがチョロ松なので気長に待ってます!あ、えと、焦らないでくださいね!しゃびさんの作品読み返して気長に待ってます!これからも頑張ってください!! (2018年12月28日 22時) (レス) id: 4fd2aa824a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しゃび | 作成日時:2018年9月1日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。