一緒に 【 十四松 】 ページ23
※ちょい病み注意
十四松side
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「 なにやってんのーーーー!!!
ダメーーーーーー!!!! 」
彼女のAちゃんが、学校の何処を探しても見当たらないから
もしかして、と思って立ち入り禁止の屋上に足を踏み入れれば
フェンス越しに立っている
Aちゃんの姿が目に入る
「 ダメダメ!! そんな所にいたら落ちちゃうよ!! 」
フェンス越し、
それで、何をしようとしてるのかは直ぐにわかってしまった
「 戻ってきてよ 」
『 ううん、いかないよ 』
「 何で!! 」
『 つらいから 』
だから、飛ぶんだ
顔は見えない
けど声が、震えていて
「 僕じゃだめ…? 」
僕じゃ、力になれない?
彼女が前から、精神的に弱いことは知ってたつもりだったけど
この選択肢しか選べなくなるまで塞ぎ込んでいたのは知らなかった
僕に相談もせずに行っちゃうの
「 僕、やだよ
Aちゃんいなくなるの嫌だ 」
『 私は構わない 』
「 僕は嫌だよ!!
じゃあもし、逆の立場だったらAちゃんはどうすんの!? 」
『 それは…
止めるよ 』
なんて、
自分勝手なAちゃん。
そんなのずるいよ
1人だけ、楽になろうなんて
「 じゃあいいよ 」
いいよ、じゃあ
「 僕も飛ぶ 」
『 …っ、は、!? 』
フェンスをよじ登り、彼女と同じ位置に立つ
「 いっせーのでいくよ 」
『 ま、待ってじゅうし… 』
「 いっせー… 」
『 い、嫌だ!! 死にたくない!! 』
その、張り上げられた声を聞いた瞬間に、
彼女の体を思い切り抱きしめる
「 ねえ。」
『 … 』
「 ごめんね、僕じゃ頼りないかもしれないし
力になれないかもしれない 」
その言葉に、小さく首を振る彼女
「 ごめんね、でも
僕は一緒にいたいし、生きていたいよ、Aちゃんと 」
『 … 』
私も、
小さい小さい、震えた声
それでも僕にはしっかり聞こえて。
今ある命が、ただただ尊くて
君が儚く消えてしまいそうな不安をかき消すように
ぎゅっと、力を込めて更に抱きしめれば
彼女も同じようにしてくれる
生にしがみつくように。
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しゃび(プロフ) - ごはん(50)さん» コメントありがとうございます。そこまで褒めて頂いてとても嬉しい限りです…!沢山あるおそ松さん作品の中から私の作品を読んで頂いてありがとうございます!更新はまちまちになってしまって申し訳ないですが、これからも頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年8月23日 18時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
ごはん(50)(プロフ) - こんにちは!!しゃび様の作品全部見させて頂きました!!どれも最高です。この様な短編集やおそ松さん作品の中でもしゃび様の書くお話が一番好きです。お気に入り作者登録も失礼ながらさせて頂きました!! (2019年8月20日 17時) (レス) id: 535205595b (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - 苺夢さん» 時間はかかってしまいますが、それまでお待ちいただければ幸いですし、なるべく詰まらないようにこちらも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2018年12月29日 9時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - 苺夢さん» こちらまで読んで下さりありがとうございます!とても嬉しいです。辞める、と言うよりは一旦おやすみということなので、勿論チョロ松のオンリー短編集も書かせていただきますし、全員書き終わったらまたこういった短編集を再開しようと思っております。 (2018年12月29日 9時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
苺夢(プロフ) - やめちゃうんですね、。でも!推しがチョロ松なので気長に待ってます!あ、えと、焦らないでくださいね!しゃびさんの作品読み返して気長に待ってます!これからも頑張ってください!! (2018年12月28日 22時) (レス) id: 4fd2aa824a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃび | 作成日時:2018年9月1日 0時