【 おそ松さん 】学生むつごと恋する短編集 3

一緒に過ごす相手 【 おそ松 】※学生要素無 ページ49

※飲酒描写あるので学生じゃ無いです
※付き合っていません
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｢ 今年も1人? ｣


『 お前も1人だろ 』


｢ お口悪いよ〜? ｣






いつもの居酒屋で

幼馴染であるおそ松と、呑みながらだらだらと駄弁っている




クリスマス前日の夜









｢ ねー、俺に彼女出来ないのなんでだと思う? ｣


『 ニートだから 』


｢ あはぁ〜、世知辛いねえ ｣







そういう割に、いつもフラフラ楽しそうに生きてるそいつが少し羨ましかったり







｢ じゃ、Aに彼氏が出来ねーのはなんで? ｣


『 私は別に、作らないだけ 』


｢ ふーん。
ま、俺も、できないってより作らないの方が正しいかも ｣


『 いやおそ松はできないだけでしょ 』







私はほんとに、作らないだけ

というか、作れないだけ







今隣にいる、こいつのせい。






なんでこんなダメ男が好きなのかなって
自分でも呆れるけど

好きになっちゃったんだから仕方なくて。









｢ んじゃさ、俺が彼女を作らない理由、当ててみてよ ｣


『 できない理由じゃなくて? 』


｢ 敢えて作ってない理由!! ｣





強がりにしか聞こえないけど、
仕方ないから答えてやろう









『 えーなに? 私のことが好きだからとか? 』


｢ …分かってんじゃん ｣


『 ……は、』








冗談で言ったその言葉に
返ってきた言葉









『 え、いやっ 』


｢ 冗談だったとか言わせないよ〜?
マジで当てちゃうんだもんな ｣


『 いや、え、そ、それ… 』







こいつもおちゃらけているのかと思ったけど

どこか本気の目をしていて









｢ 俺に彼女できないの、言っとくけど
お前のせいだかんね ｣


『 私のせいって…
そ、そんなの言ったら、私だって 』









おそ松のせいで、クリスマスを一緒に過ごす相手いないんだけど。




なんて、

伝えるつもりのなかったその言葉を
少しぶっきらぼうに告げる









｢ は、えっ?
え、いや、なに ｣


『 ここまで言ったら、わかるでしょ 』


｢ ま、ま、…まじで…? ｣






形勢逆転。

今度はあっちが戸惑っている









｢ なにそれ…
両想いだったっつーこと…? ｣


『 そう、なんじゃないの 』






ああ、恥ずかしくて顔、見れない









｢ じゃあさ
今年のさ、クリスマスは、一緒に過ごしていー? ｣


『 …クリスマス一緒に過ごす相手になって貰ってもいい? 』


｢ そんなん…っ
当たり前だろ ｣

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