【 おそ松さん 】学生むつごと恋する短編集 3

告白現場 【 カラ松 】 ページ15

カラ松side
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男子 「 貴女が好きです! 」



と、


中庭の方から愛の告白が聞こえてきた






フッ、なかなかの青春じゃないかボーイ

さて、お相手のガールの反応は







「 って、え!? 」





興味本位で、ボーイの恋の相手をちらっと見れば
そいつの前に立っていたのは





「 Aっ!! 」








まさかの、俺のハニー。



いやでも、そうだ、俺のハニーなんだ






フ、ボーイには悪いが相手が悪かったようだ
ハニーは俺にゾッコンだからな、

断るに決まっている







彼氏の余裕とでも言うのか、
断られるであろうそのボーイをちょっと遠目から眺める






けど、え、あれ…?






会話は聞こえないが、なんか


ハニーの頬が赤い気が






あれ、しかもなんかボーイも笑ってる



と思ったら今度は握手!?!?






待ておいこれは








「 はっ、ハニー!!! 」


『 か、カラ松くん!? 』






なんだどういう事だ

OKしたのか…?




いやそんなわけ







「 す、すまないボーイ
悪いがAは俺のハニーなんだ!! 」


男子 「 えっ、あっ、は、はい 」


「 だからダメだ、取っちゃダメだ!!
お前には渡せない!! 」


『 ちょ、カラ松く 』






ダメだー! というように、ハニーの体をぎゅっと抱きしめながら、そのボーイを睨みつける





男子 「 す、すみませんなんか
勘違いさせてしまって 」




キッ、とした視線を向けていれば
そう言われ、え… と混乱する





『 もー、カラ松くん
はは、これ練習だよ、演劇の 』






そんな俺に、ちょっと笑いながらそういうハニー





「 え、演劇…? 」


『 ほら、私のグループ
恋愛をテーマにした劇やることになったでしょ 』





そういえば、


ハニーは俺と同じ演劇部で。





今度の文化祭で、演劇部の出し物として
Aのグループが恋愛劇をすることになっていた




よく見たら、このボーイも演劇部の後輩だし





「 す、すまないボーイ
俺はとんだ勘違いを… 」




だいぶ落ち着きを取り戻したと同時に、
込み上げてくる恥ずかしさ





男子 「 いえいえ、大丈夫ですよ 」




ラブラブなんですね、なんて笑いながら
ぺこり、とその場を去るボーイ





『 ふふ、呆れた 』


「 う… 」


『 取っちゃダメだ!! ってさ 』




からかう様に笑うハニーに、また恥ずかしくなっていれば




でも、嬉しかったよ
そう微笑まれるから


また更に恥ずかしくなる俺

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