好き嫌い 【 カラ松 】 ページ6
カラ松side
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「 あれ 」
愛しのハニーのAと食事をしていたら
自分の皿を見てちょっとの違和感を感じる
「 俺、さっきこのピーマン食べなかったか…? 」
何故かさっき食べたピーマンが、自分の皿に乗っていて
おかしいな、なんて首を傾げる
『 … 』
ふと、ハニーに目をやれば
目を逸らして口笛を吹いている
ええ、そんなに分かりやすい誤魔化し方あるか
「 ハニー 」
『 ヒッ… は、はい 』
ひとつ気づいた俺が、ハニーに声をかければ
これまたわかりやすくビクッと肩を揺らす
「 このピーマン、俺の皿に置いただろ 」
『 いえ、置いてません 』
嘘だ
だって、さっきまでハニーの皿に乗っていたその緑色のものが、今は一個もないんだから
「 ハニー、好き嫌いは良くないぞ 」
『 違います、別に好き嫌いしてません 』
カラ松くんが自分で、私の皿から取ったんです
なんて、テキトーなことを言うハニー
「 俺そんなことしてないぞ!?
ハニー、正直に言うんだ 」
『 うっ… 』
俺がハニーの目を見つめてそう言えば
言葉を詰まらせて
『 もー、仕方ないなぁ。そうですぅ
私が置きましたぁ、私が悪かったですぅ 』
「 ええ、俺が悪いの? 」
子供のように、ぶーっとしながら
仕方なく認めるハニー
なんで俺が悪いみたいになってるんだ…
「 仕方ないのはハニーの方だ
ほら、俺が食べさせてやるから、頑張ろう 」
『 えー!! やだやだ!!
そんなの人間の食べられるものじゃない!! 』
「 ピーマンに謝るんだ!! 」
小学生か
やだやだといって聞かないハニーに
これを食べたら何でもしてやるから、なんて条件をつける
『 え、何でも? 』
「 何でも 」
『 言ったな? 』
「 あ、高いものは無しで 」
何でもじゃないじゃん、なんて言いながら
あ、と口を開けるハニー
『 食べはへて 』
食べさせて、そう言っている
「 全く、手のかかるハニーだな 」
なんて、箸で掴んだピーマンを口元に持ってってやれば、
それを苦そうに食べる
「 今の顔、ブサイクだな 」
『 うるっせ 』
まぁ、可愛いんだけど。
このあと、何でもするといった俺の言葉を覚えていたハニーに、
ご褒美としてめちゃめちゃキスをねだられた
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美羽(プロフ) - しゃびさん» 絶対書いて下さいね(≧▽≦) (2018年8月26日 11時) (レス) id: cc175e3c82 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - 美羽さん» コメントありがとうございます。某壁ドン松の描き下ろしを見て、これは書かねばとなりました。壁ドンシリーズは他の松でも書けたらいいなと思っております。 (2018年8月26日 11時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 一松の壁ドンスゴい良いですね!! (2018年8月26日 11時) (レス) id: cc175e3c82 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - レンさん» コメントありがとうございます。最高と言っていただいて嬉しいです。ネタが浮かび次第の更新にはなりますが、お付き合いいただければなと思います。 (2018年7月25日 9時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
レン - マジで最ッッ高です!本当良いですね!この作品大好きです♪更新頑張ってください!応援しております( * ▽ * ) (2018年7月24日 22時) (レス) id: 303ffb8087 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃび | 作成日時:2018年7月22日 23時