いつか 【 チョロ松 】 ページ5
チョロ松side
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今日、彼女のAの家で泊まる予定の僕は
彼女の家に合鍵を使って入り、
そして、今仕事に行っている彼女の帰りを待つ
「 定時17時だよな
そろそろかな 」
多分、そろそろ
と、考えていたら
玄関のドアの開く音が聞こえた
「 あっ、おかえり! 」
Aの帰りが待ち遠しかった僕は、
その音を聞くなり、急いで玄関に向かう
けど
「 え!? A!?
ど、どうしたの、なんで泣いてんの!? 」
玄関に立っていたのは、
いつもの笑顔のAじゃなくて。
俯いたまま、静かに涙を流しているAだった
「 どうしたの、なんかあった? 」
『 っ… う、
チョロ松ぅぅぅぅ〜〜〜〜!! 』
と、
僕の顔を見て、なにかの糸が切れたように
僕に泣きついてきたA
「 ほ、ほんとにどうしたの
仕事でなんかあった? 」
こんなに泣いてんの、初めて見たかも
『 うう… 聞いてよチョロ松う
会社の人がねえ 』
なんて、ずっと溜め込んでたであろうその愚痴を
たくさん吐き出すA
ああ、この子にこんな顔させてるその会社の奴
二度と外に出れない顔にしてやろうか
なんて、ふつふつと顔も知らないそいつに腹が立ってくる
『 ううー…
あの、クソ男が 』
「 よしよし 」
なんかたまに、可愛い顔に似つかわしくない
汚い言葉が聞こえるけど、そんなの気にしない
未だに泣き止まないAを抱きしめて、
頭を撫でる
『 今日、家にチョロ松いてくれて良かった 』
それだけが楽しみだった、なんて
「 …結婚したら、毎日家にいるよ 」
『 えっ 』
「 あ、いや! い、今のはっ 」
僕、思わずプロポーズ紛いのことを言った気が
そりゃいつかはしたいとか思ってるけどさ
こんな風に言うつもりはなかったので
慌てて否定する
けど、そんな僕に
『 ふふ、いつか、そうなりたいね 』
なんて笑うから
あーもう、
待ってて
もう少し、先になるけど
絶対いつか、プロポーズするから。
なんて、心に誓って
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『 てか、毎日家にいるよってことは
私が働いて、チョロ松はニートってことなの? 』
「 え!? それはっ
ぼ、僕も働くよ!! 」
『 前もそんなこと言ってたよね 』
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美羽(プロフ) - しゃびさん» 絶対書いて下さいね(≧▽≦) (2018年8月26日 11時) (レス) id: cc175e3c82 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - 美羽さん» コメントありがとうございます。某壁ドン松の描き下ろしを見て、これは書かねばとなりました。壁ドンシリーズは他の松でも書けたらいいなと思っております。 (2018年8月26日 11時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 一松の壁ドンスゴい良いですね!! (2018年8月26日 11時) (レス) id: cc175e3c82 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - レンさん» コメントありがとうございます。最高と言っていただいて嬉しいです。ネタが浮かび次第の更新にはなりますが、お付き合いいただければなと思います。 (2018年7月25日 9時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
レン - マジで最ッッ高です!本当良いですね!この作品大好きです♪更新頑張ってください!応援しております( * ▽ * ) (2018年7月24日 22時) (レス) id: 303ffb8087 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃび | 作成日時:2018年7月22日 23時