手鏡 【 カラ松 】 ページ39
※少しホラーチックです
カラ松side
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「 なぁ、最近、おかしなことがあったんだ 」
『 へー、どんな? 』
最近、ちょっと変なことがあって
少し気持ちの悪かった俺は
彼女に相談することにした
「 なんか、な
いつものように手鏡を見ていたんだ 」
俺のパーフェクトフェイスを見るために
色んな角度で自分の顔を眺めていた
「 そしたらな、少しの間
鏡の中の自分が動かなくなったんだ 」
本当に少しの間だったけど
あの時は随分長い時間に感じた
「 瞬きをしても、顔を動かしても
微動だにしなくて 」
まるで写真みたいに、止まっていた
『 …ふーん 』
「 まぁ、今思えば、気のせいだった気もするんだが
なんか不気味でな 」
こんな話、信じてもらえないと思いながら
でも誰かに話したことによって、少しだけスッキリした気もする
『 まぁ、何も不思議じゃないよ、それ 』
「 え、そ、そうなのか?
よくあることなのか? 」
『 いや、よくあることではないけど… 』
そういったあと、少し言いづらそうに口篭る彼女
「 ハニー? 」
『 あ、いや、』
「 ? 」
そんな彼女を不思議に思い、眺めていれば
『 カラ松くん、最近肩、重くない? 』
「 え、肩?
…あー、うん、言われてみれば 」
確かに、凝りとは違う、重み
大して気にしていなかったけど、言われてみれば
その重みを自覚し始める
「 でも、なんでだ? 」
『 まぁ、その肩に、女の人が覆いかぶさってるから 』
サラッと言われたその言葉
「 ……
…、え? 」
『 鏡も、その人の仕業じゃないかな 』
「 ま、待て待て、よく、分からないんだが… 」
『 簡単に言えば、憑かれてるんだよ 』
信じ難いが、
ハニーの目線が、明らかに俺に向いていないことが分かった
ハニーの視線は、俺の肩にある
それを自覚した瞬間
一気に血の気が引いた気がした
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美羽(プロフ) - しゃびさん» 絶対書いて下さいね(≧▽≦) (2018年8月26日 11時) (レス) id: cc175e3c82 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - 美羽さん» コメントありがとうございます。某壁ドン松の描き下ろしを見て、これは書かねばとなりました。壁ドンシリーズは他の松でも書けたらいいなと思っております。 (2018年8月26日 11時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 一松の壁ドンスゴい良いですね!! (2018年8月26日 11時) (レス) id: cc175e3c82 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - レンさん» コメントありがとうございます。最高と言っていただいて嬉しいです。ネタが浮かび次第の更新にはなりますが、お付き合いいただければなと思います。 (2018年7月25日 9時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
レン - マジで最ッッ高です!本当良いですね!この作品大好きです♪更新頑張ってください!応援しております( * ▽ * ) (2018年7月24日 22時) (レス) id: 303ffb8087 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃび | 作成日時:2018年7月22日 23時