【 おそ松さん 】むつごと恋する短編集 2

心霊写真 【 一松 】 ページ36

※ギャグ強め
_______________________________________

『 え、なにこれ… 』





この前、一松とデートに行った時に撮った写真を見返していると


何枚かの写真に、不気味なものが映り込んでいることに気づいた







「 うわこれ、心霊写真ってやつじゃん 」


『 こ、怖い事言わないでよ!! 』







でも明らかに、



ツーショットの写真には、2人のあいだにピースした手が映っていたり


私だけが映っている写真には、私の後ろの方に全裸のような人影が入り込んでいたり


一松が嫌々映っている写真には、その真横に変顔をした一松にそっくりな顔がはっきりと…









て、え?









『 あれ、これ 』


「 もしかして 」







映りこんでるのって








『 なんかおそ松くんに似てない…? 』


「 てか、赤いパーカー着てるわ
あいつだわ 」








よくよく見れば、ピースしてる手も
全裸のような人影も、真横の変顔も




どうみてもおそ松くんで









『 近くにいたっけ? おそ松くん 』


「 いや… 」






撮ってる時は気づいていなかったし


2人でうーん、と頭を悩ませながらその写真を見ていれば






いきなり、私の肩越しから顔を出してきたおそ松くんが一言









おそ 「 お、よく撮れてんねー 」


『 うわっ 』


「 いや、おそ松兄さん…
これ、兄さんでしょ? 」









一松が呆れた目線を向けながら、そう問いかける






おそ 「 俺映り込むの上手くね? 」


『 それ褒められたことじゃないけどね 』


「 なんで映り込んでんだよ 」


おそ 「 てか正確にはそれ、俺じゃないよ 」






その言葉に、はぁ? と2人で頭を傾げる









「 なにそれ、どういうこと 」


おそ 「 だって俺、そんなとこ行ってねーもん 」


『 でもこれ、どう見てもおそ松くんじゃん 』






そう指摘すれば、
あーそれね、と言いながら








おそ 「 それ、多分、俺の生霊 」





…








「『 は!? 』」


おそ 「 多分、リア充のお前らに嫉妬した俺の念が生霊となって、写真に映り込んだんだよお 」









いや、そんな嫉妬心で生霊でるもんなのかよ…








てかそれはそれで怖いわ!!!!
_______________________________________

「 なにそれ怖… 」

『 今すぐお焚き上げしに行こうよ 』

「 それがいい 」

「 ちょ、それ俺の生霊だよ!?
俺燃やすの!? 」

話していた相手 【 チョロ松 】→←近所のあの子 【 十四松 】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す