黒いアレ 【 トド松 】 ページ34
※ギャグ強め
トド松side
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イヤァァァァァァァ!!!!!!
という、断末魔のような声が聞こえ
思わず持っていたスマホを落とす
あの声の正体は
「 Aちゃん!? どうしたの!? 」
僕の家に来ているAちゃんだ
トイレに行ったはずだけど、すごい叫び声がして
慌ててその声の元へ向かえば
そこには、腰を抜かして半泣き状態のAちゃんの姿
「 大丈夫!? 」
『 だ、だいじょぶじゃないぃ… 』
僕が駆け寄れば、縋りついてきて
「 何があったの 」
そう聞けば、震える人差し指で
トイレの方を指すAちゃん
『 あれ、あれえ… 』
「 なに… 」
その指の方向に目を向ければ
…
「 ギャァァァァァァァ!!!! 」
黒く蠢く、あれ
『 ゴ、ゴ、ゴキ 』
「 うわぁぁぁ!! 言うな言うなその名前を!! 」
やばいどうしよう
今兄さんたち誰もいないし
でも退治なんて出来るわけないし!!
『 何とかしてぇ 』
「 僕だってできないよ!! 」
『 男でしょ!! 』
「 男だって無理なもんは無理!! 」
2人とも、廊下で腰を抜かして
泣いて叫びながら抱き合っている、情けない状況
どうしよう、と
その蠢く黒いそいつをただ見つめながら混乱していると
ガラガラ、と玄関の開く音が聞こえた
カラ 「 フッ、帰ったぜ… 」
帰ってきただけで無駄にかっこつける2番目の兄の声
「 カラ松兄さァァァァァァん!!!! 」
『 カラ松くゥゥゥゥゥん!!!! 』
2人でそいつの名前を大声で叫ぶ
カラ 「 !?
え、何、どうしたんだ 」
「 兄さん早くっ早く!
あれ何とかしてぇ!! 」
僕とAちゃんの視線の先にいるそれを見て
全てを把握したのか
黙ってスプレーとティッシュを持ってきてくれる
カラ 「 …よし、もう大丈夫だぞ、2人とも 」
『 ほんと!? 動いてない!? 』
カラ 「 ああ。ほら 」
「 ギャァァァァァァァ!! 見せなくていいっての!! 」
カラ 「 ええ… だって聞かれたから… 」
退治してくれたカラ松兄さんに、とりあえず感謝。
でももう恐怖心でいっぱいの僕らは家をそそくさと出て、今日はAちゃんの家に泊まることにした
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「 今日は散々だったね… 」
『 だね…
え、あれ… ねぇ、あれって… 』
「 … 」
「『 ギャァァァァァァァ!!!! 』」
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美羽(プロフ) - しゃびさん» 絶対書いて下さいね(≧▽≦) (2018年8月26日 11時) (レス) id: cc175e3c82 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - 美羽さん» コメントありがとうございます。某壁ドン松の描き下ろしを見て、これは書かねばとなりました。壁ドンシリーズは他の松でも書けたらいいなと思っております。 (2018年8月26日 11時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 一松の壁ドンスゴい良いですね!! (2018年8月26日 11時) (レス) id: cc175e3c82 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - レンさん» コメントありがとうございます。最高と言っていただいて嬉しいです。ネタが浮かび次第の更新にはなりますが、お付き合いいただければなと思います。 (2018年7月25日 9時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
レン - マジで最ッッ高です!本当良いですね!この作品大好きです♪更新頑張ってください!応援しております( * ▽ * ) (2018年7月24日 22時) (レス) id: 303ffb8087 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃび | 作成日時:2018年7月22日 23時