高級ディナー 【 おそ松 】 ページ33
おそ松side
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彼女のAを、今日高級な店行くから
なんて、ちょっと不器用に誘って
着慣れないスーツを着て、髪を整えて
ビシッと決めた格好で、今、彼女を待っている
なんでこうなったかって。
ちょっと前に、どっからか聞こえてきた女子同士の会話
[ やっぱぁ、たまには彼に高級ディナーとか連れて行ってもらいたいというかぁ ]
[ わかるぅ、たまには奮発してもらわないとマンネリ化しちゃうよね ]
そんな会話に、いつもは居酒屋とかにしか彼女を連れていかない俺は、
俺らしくもなくやべぇんじゃねーの?
と焦りだして
ニートのくせに、高級レストランの予約なんて取っちゃって
彼女を誘ったわけで。
「 はぁ…
こんだけ金あんのに一夜で無くなんのねぇ 」
親から借りた金の入った財布を眺めながらそんなことを呟いていれば
おそ松、とよく聞き慣れたその声が聞こえてきた
『 おまたせ 』
そういう彼女に目をやれば
あーあ、やべ。
高級な店だから、それに見合った服を着てきた彼女
綺麗めなワンピースに身を包んで、いつもは解いている髪を綺麗にまとめていた
普段は見れないその姿に、どきどきしてる心臓
「 じゃ、行くか 」
そんな彼女を直視出来ずに、手を引いてレストランの方に歩き出せば
待って、と呼び止められる
『 あの、さ 』
「 なに? 」
『 いや、あのね、
レストラン、もいいんだけど 』
そこから何泊か置いて
『 いつもの居酒屋とかの方が、私は楽しいよ 』
その言葉に、情けない声が漏れる
「 は 」
『 おそ松が、柄にもなく誘ってくれたのは嬉しいんだけど、
無理してまで行きたくないというか… 』
多分、俺が無理してまで誘ったのがバレてて
俺、かっこわりぃ…
『 あのね、こういうのもいいけど
私、いつものおそ松が好きだから 』
だから、居酒屋行きませんか、なんて
「 い、いいの、それで…
女の子って、こういうの好きなんじゃねーの 」
『 彼氏と居酒屋行きたい女の子だっているんです 』
「 あ、そお… 」
情けねぇけど、
でも、彼女のその優しさに救われて
そんな彼女の唇にそっとキスをひとつ落として。
あのレストランはキャンセルし、
居酒屋にはとても見合わないその服装のまま
いつものやっすい店に2人で向かった
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美羽(プロフ) - しゃびさん» 絶対書いて下さいね(≧▽≦) (2018年8月26日 11時) (
レス) id: cc175e3c82 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - 美羽さん» コメントありがとうございます。某壁ドン松の描き下ろしを見て、これは書かねばとなりました。壁ドンシリーズは他の松でも書けたらいいなと思っております。 (2018年8月26日 11時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 一松の壁ドンスゴい良いですね！！ (2018年8月26日 11時) (レス) id: cc175e3c82 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - レンさん» コメントありがとうございます。最高と言っていただいて嬉しいです。ネタが浮かび次第の更新にはなりますが、お付き合いいただければなと思います。 (2018年7月25日 9時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
レン - マジで最ｯｯ高です！本当良いですね！この作品大好きです♪更新頑張ってください！応援しております( * ▽ * ) (2018年7月24日 22時) (レス) id: 303ffb8087 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃび | 作成日時：2018年7月22日 23時
