必要なもの 【 一松 】 ページ4
※女の子の日ネタ注意
一松side
_______________________________________
『 お腹… 痛い… 』
青ざめた顔で、ベッドの上に横たわっているのは、
俺の彼女のAちゃん
なんで青ざめてるかって
あの、女の子特有の月イチのアレの日で。
「 あ、俺、どうすれば… 」
『 い、いいよ、一松
迷惑かけちゃう、帰って大丈夫だよ 』
元々デートの約束で、
家まで迎えに来たんだけど
ピンポン押しても出ないから、合鍵使って入ったら
『 今日、女の子の日で 』
なんて言われて。
大した知識もない俺は、
苦しんでいる彼女を前にして何も出来ない
ほんとクズ
「 Aちゃんがこんなんで、
帰れるわけねーだろ 」
『 あ、うん… ありがと、でも 』
俺に迷惑をかけたくないらしいAちゃんは、
家に帰るように俺を促すけど
「 ちょ、ちょっと待ってて 」
全然わかんないけどさ
とりあえず、なんか温かいもの
ココアとか
毛布とか
あとなんだ…
痛み止めとかも、いるよな
でも
「 どれ 」
薬が置いてあるところを見れば、
風邪薬とか、頭痛薬とか、色々あって分かんない
「 て、あ、これか? 」
とりあえず、それっぽい薬をいくつか。
全部持って、Aちゃんの元へ戻る
「 ね、とりあえず、ココア飲んで
あと、毛布
あっためるといいってのは、知ってる… 」
『 あ、ありがとう 』
具合悪いのに、それでも笑顔でお礼を言ってくれる
「 あとさ、薬、どれがいいかわかんなかったけど
色々持ってきたから 」
とりあえず、こんくらいか
「 ね、あと必要なのある? 」
俺にできんの、それくらいだけど
少しでもAちゃんが楽になるのなら
そう思って、他になにか必要か聞けば。
『 あ、あのね、
…一松くんが、必要です 』
「 は 」
思わず変な声が出る
必要って、俺が?
「 え、俺、でいいの 」
『 一松くんじゃなきゃ、だめ 』
治んない、なんて
俺いても治んねーだろ、とは思ったけど
それでも彼女がこんな俺でも必要としてくれるから
「 じゃあ、一緒にいる 」
『 ありがとう 』
そう言いながら、手を握れば
安心したような笑顔で、眠りについたAちゃん
104人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美羽(プロフ) - しゃびさん» 絶対書いて下さいね(≧▽≦) (2018年8月26日 11時) (レス) id: cc175e3c82 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - 美羽さん» コメントありがとうございます。某壁ドン松の描き下ろしを見て、これは書かねばとなりました。壁ドンシリーズは他の松でも書けたらいいなと思っております。 (2018年8月26日 11時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 一松の壁ドンスゴい良いですね!! (2018年8月26日 11時) (レス) id: cc175e3c82 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - レンさん» コメントありがとうございます。最高と言っていただいて嬉しいです。ネタが浮かび次第の更新にはなりますが、お付き合いいただければなと思います。 (2018年7月25日 9時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
レン - マジで最ッッ高です!本当良いですね!この作品大好きです♪更新頑張ってください!応援しております( * ▽ * ) (2018年7月24日 22時) (レス) id: 303ffb8087 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しゃび | 作成日時:2018年7月22日 23時