【 おそ松さん 】むつごと恋する短編集 2

虫刺され 【 カラ松 】 ページ19

カラ松side
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なんということだ









「 お、おい、A… それは… 」









俺のハニーであるAの首に









「 それ、一体誰に… 」









小さいけど、Aの白い肌によく映える赤い色の痕がある









それって所謂、キスマーク…









「 俺のハニーに!! 一体誰がっ
まだ俺だって、ハニーに痕つけたことないのにぃ!! 」









なんて、ハニーの肩をがっしり掴み
グラグラと揺さぶれば




酔う酔う!! と、嘆くハニーの声が聞こえ、
ぴたっと動きを止める









「 だってハニー… それ… 」


『 あー、これ 』









と、自分で首のその赤い部分をなぞるように触るA









考えたくはないが、まさか、浮気




とか









『 あー、あの
カラ松が考えてるような事じゃないから安心してよ 』


「 え? 」









誰に、いつ、
何でされたんだ、なんて



色々と頭の中で考えていたら、







そんな俺を落ち着かせるようにハニーが口を開く









『 これ、ただの虫刺され 』


「 むし、さされ 」


『 うん、虫刺され 』


「 むしさされ 」









虫刺され、て









「 え!? じゃ、これ、
キスマークじゃないのか!? 」


『 なわけないでしょ〜 』









カラ松いるのに、他の誰にもつけさせるわけないでしょ


なんて、そんなときめくセリフを言われて胸が高鳴る









「 そうか… よ、よかった
てっきり、俺 」


『 安心して 』


「 安心した 」









でも、結果的にそれがキスマークに見えて仕方ない俺は









ちゅぅ、というリップ音を立てながら
彼女の首筋に唇を当てる









『 か、カラ松っ 』


「 いくら虫とはいえ、俺より先にハニーの首に痕を残したんだ 」









なんて








なんとなく悔しくなった俺は
負けじと彼女の首に何箇所も華を咲かせてやった
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「 俺の、って感じがしていいな、これ 」

『 それにしても痕つけすぎ 』

「 嫌じゃないだろう? 」

『 …嫌じゃないから悔しい 』

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