【 鬼滅の刃 】伊之助さんとそんな日々【 嘴平伊之助 】

伊之助さんと結ばれた日 ページ48

胡 ｢ はい、もう大丈夫ですよ ｣



傷もだいぶ良くなった
喉も治ったし、体も動く



胡 ｢ 薬はちゃんと飲んでくださいね ｣

『 はい、ありがとうございます 』



しのぶさんから薬を受け取り、診察室を後にしようと席を立てば



胡 ｢ あ、A ｣

『 ? はい 』

胡 ｢ 伊之助くんと、仲良くね ｣

『 ッ!! な、何で知って… 』



ふふ、と美しい笑みを向けるしのぶさん

そう、私と伊之助さんは晴れて両想いになったのだ



『 まだ誰にも言ってないのに… 』



両想いになって、恋仲という関係になったものの
恋仲の二人が何をするか伊之助さんはよく分かってないみたいだし

そんなに今までと変わらない



｢ オイAッ
お前もう大丈夫なのか!? ｣

『 あ、伊之助さん
もう大丈夫、さっきしのぶさんに診てもらいました 』



でも、まだ傷が残ってる部分には包帯が巻かれている
その包帯を見つめた伊之助さん



『 伊之助さん? 』

｢ まだ痛ぇか、ソレ ｣

『 あ、いえ、傷はもう痛くないですよ 』



伊之助さんも決して軽い怪我ではないけど、自分より私の事を心配してくれるから

キュンとする



｢ ふーん
じゃあ来い!! ｣

『 えッ 』



グッと腕を引っ張られた私は伊之助さんの腕の中

私今、抱きしめられてる



｢ これするとホワホワするからな!! ｣

『 そうです、ね 』



ホワホワするけどドキドキする
まだ慣れないなぁ、この距離感



｢ これ出来んの俺だけだからな ｣

『 え? 』

｢ 恋人っつー関係はこういうことすんだろ? ｣

『 ッま、まぁ、そうですね 』



確かにこれは、恋人の距離感かも



｢ お前は俺だけのモンだからな!! ｣

『 物じゃないですけどね 』

｢ じゃあ俺の子分だッ ｣

『 そこは恋人って言ってくださいよ 』



相変わらずの伊之助さんに少し呆れちゃうけど
でも、俺だけのって言ってくれるの

嬉しいなあ



『 伊之助さんも私だけのものですね 』

｢ そーだな ｣



抱きしめ合いながら、甘ったるい会話



｢ おい、顔上げろ ｣

『 ? 』



私より背の高い伊之助さんを見上げる



｢ ン ｣

『 ッん、』



どこで覚えたんだろう
唇が触れ合う



｢ これも恋人の特権だろッ ｣

『 そ、そうですね 』

｢ お前にしていいのは俺だけだぜ ｣

『 うん
伊之助さんにしていいのも、私だけです 』



お返し、
背伸びして彼の唇に自分の唇を押し付ける



｢ …もっかいしろ今の ｣

『 えっ 』

｢ お前からのもっかいしろ!! ｣

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