伊之助さんがぐるぐる考える日 ページ15
伊之助side
_______________________________________
「 グワハハハッ 俺様に勝てると思ってたのかよ鬼ィ!! 」
頚を斬って、崩れていく鬼を笑いながら見る
どいつもこいつも弱ェぜ!
俺は強ぇ、俺は最強だッ
「 とりあえずこれで終わりか? 」
変なカラスからの指示で、鬼が出ると言われた山に来た
数は多かったが大した事ねぇ鬼ばっかで、あっという間に全員消えた
「 もっと強ェ奴いねぇのかよ!! 」
今日は怪我もしなかったし、Aにまたとやかく言われることもねぇ
だけどその代わり、あいつに会える口実が、無い
「 って、ハァ!!? なんっだ今の考えはァ!! 」
怪我なんてしたくてするもんじゃねぇし、別にあいつがどうとかそんなの…
「 ガァァッ! くそ!! 」
何なんだよ、最近、あいつの事ばっか考えてねぇか俺
近くにいねぇのにあいつが頻繁に頭に浮かんできやがる
無意識に、会いてぇとか
考えてる俺が、
「 意味わかんねぇ
あーもう!! ホラ次だ次!! 次はどこ行きゃいい!? 」
まだ体は動くし、休息も必要ない
このまま次の任務に行かされるんだろーから、カラスの指示を待つ
頭ん中があいつでごちゃごちゃしやがるからそれを吹っ切りたくて近くにいるかも分かんねぇカラスに声をかける
「 指示が来やしねぇ
もう勝手に行くか 」
夜明けまでまだ時間はあるし、歩いてりゃ鬼が出るかもしれねぇ
そう思って歩き出す俺
「 オイ鬼ィッ いんなら出てこい!
この俺様が相手してやる!! 」
山の中を歩きながら叫んでも俺の声が響くだけ
ここら辺に鬼はもういねぇのか
ふらふらと宛もなくテキトーに歩いていれば
「 …あ 」
隅っこに咲く、一輪の花
小さいけど、その花は凛としていて周りのどんなでっけぇ木よりも存在感があった
「 Aみてぇ 」
その花に吸い寄せられるように、俺は手を伸ばす
「 …ア!!? 俺またあいつのこと考えてねーか!? 」
俺どうかしちまったのかよ
何でこんなにあいつでいっぱいになりやがる
「 ホント意味わかんねぇ… 」
今は鬼を倒しに来てんだ
あいつは関係ねぇだろ
「 よし、オラ鬼ィ!!
いねぇのか!? 」
あ?
なんで俺、手にさっきの花持ってんだよ
710人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゃび(プロフ) - 羅門茶.さん» コメントありがとうございます。一気読みしていただけて嬉しいです!伊之助が大好きなのでその気持ちを爆発させて書いた小説なので個人的にも思い入れの深い作品になっています。嬉しいお言葉もありがとうございます! (2020年6月1日 22時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
羅門茶.(プロフ) - 素晴らしい作品で一気読みしてしまいました(T ^ T)この作品大好きです、、 (2020年5月23日 15時) (レス) id: efacd8ff92 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - Znさん» コメントありがとうございます。恋愛に対して不器用で可愛らしい伊之助を書きたかったのでそう言って頂けて嬉しいです...!嬉しいお言葉ばかりありがとうございます。他の作品も拙いものばかりですが少しでも楽しんで頂けたら幸いです。 (2020年3月10日 10時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
Zn(プロフ) - 本当に素晴らしい作品に出会いました!!もう毎話毎話伊之助の可愛さに震えてました、、他の小説も読んで見ようと思います。 (2020年3月8日 21時) (レス) id: 5d97af5082 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - 饅頭さん» コメントありがとうございます。神だなんて勿体ないお言葉ありがとうございます...!思い出深い作品なのでそう言っていただけてとても嬉しく思います。完結してる作品ですが、暇な時にでも読み返して貰えたら幸いです! (2020年3月2日 11時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しゃび | 作成日時:2020年2月7日 18時