花の贈り物 【 伊之助 】 ページ2
「 A〜〜〜ッ!!! 」
私の名前を叫びながら、向こうから全力で走ってきた猪…
いや、伊之助だ
『 え、い、いのす…ッ 』
「 やっと見つけたぜ!! 」
速度を保ったまま、私に飛びついてくる伊之助を支えられるわけもなく
そのまま後ろにバタンと倒れた私
そして、そんな私の上に馬乗りになる伊之助
『 いきなり危ないでしょ馬鹿 』
「 お前こんくらいで倒れてたらあっという間に鬼にやられちまうぞ 」
『 余計なお世話です 』
いやいや今のは例外でしょ
突然すぎるそいつに少し呆れ顔を向けるけど、本人は何にも気にしてない様子
『 そういや、そんなに急いでどうしたの? 』
やっと見つけたなんて言ってたし、
そう思って聞けば、あ!! と思い出したように手に持っていた何かを見せてきた
「 ほら見ろッ キレーだろ!! 」
『 何、お花…? 』
「 お前にやる!! 」
何かと思えば、ここらではあまり見かけない小さく可愛らしい白い花。
「 山で見つけた!! 」
『 どんぐりじゃないのね 』
「 どんぐりの方がよかったか!? 」
『 そうじゃないけど、
お花なんて珍しい 』
まさかあの伊之助がお花を私にくれるとは。
そう関心していると、黙り込んだ伊之助が徐に被っていた猪頭を外し始める
『 ? 』
「 それ、お前に似合うと思った 」
『 伊之助… 』
見えた綺麗なその素顔は、少し頬が赤くて
『 ありがとう、嬉しいよ 』
「 !!
そーか、ウレシーか!! 」
貰った私より嬉しそうにする伊之助が可愛らしくて
思わず笑う
「 ホワホワするか!? 」
『 うん、ホワホワする 』
このお花、大切に飾らなきゃ。
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「 いやずっとその体勢なのおかしいだろ!!
ここ言っとくけど縁側だからね!? 蝶屋敷の縁側だからね!!? 」
「 仲が良いのはいい事じゃないか善逸 」
「 たぁんじろう馬鹿!?
花渡すのに押し倒したままの体勢の必要ないでしょーがッ!! 」
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しゃび(プロフ) - ミミさん» コメントありがとうございます。1から見ていただけて嬉しいです!個人的に一番炭治郎のお話を書くのが難しいと思ってるのですが、この作品で更に好きになって頂けたようで嬉しく思います。 忙しくて中々こちらに来れないのですが、後ほどボード確認しますね! (2020年3月26日 11時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 1からイッキ見しました!しゃびさんの作品で以前より炭治郎が好きになりました!ボードにも数日前に書き込みましたので見てって欲しいです。好みどストライクでした! (2020年3月26日 10時) (レス) id: ddeda9ef75 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - あいすさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。続編も期待してくださってありがとうございます。私個人としても続編を作りたいと思っているのでそちらが出来た際にはお暇な時にでも読んでいただけたら嬉しく思います! (2020年3月23日 1時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
あいす - 完結おめでとうございます!!この作品大好きなので、続編期待しています! (2020年3月22日 16時) (レス) id: 3a45dfb233 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - ミナさん» コメントありがとうございます。沢山の方々に読んでいただけたおかげで楽しく最後まで書くことが出来ました。続編は後々作ろうかなと考えていますので、そちらが出来たらまたお暇な時にでも読んでいただけたら幸いです。 (2020年3月21日 22時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃび | 作成日時:2020年1月15日 19時