二人きり 【 炭治郎 】 ページ21
※付き合っていません
炭治郎side
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「 えっと…
どうしようか 」
『 ど、どうしよ 』
まさかの出来事。
取りに行って欲しいものがある、と頼まれた俺たち二人
屋敷の一角にある小さな納屋に頼まれたものを探しに来たのだが
あろう事か、外から鍵をかけられてしまった
『 あ、開かない… 』
他の隊士か誰かが、中に誰もいないと思って鍵をかけてしまったのだ
中から鍵を開ける事ができても、外側に南京錠が付いているから開かなくて
『 大声で呼ぶ…? 』
「 気づいてくれるかなあ 」
屋敷の一角と言っても、この納屋は少し離れていて
声が届くとも思えない
しかももう、夜だ
『 あ、明日までこのままかな…!? 』
「 だっ、大丈夫!
俺がなんとかするから! 」
一緒に閉じ込められてしまったAの顔がどんどん青ざめていくから、安心させるように言葉をかける
「 俺がいるから
落ち着いて 」
『 う、うん 』
手が、震えてる
暗いし狭いし、それに今は冬
怖いよな、寒いよな
「 これ、着てていいぞ 」
『 え、でも炭治郎くんが 』
「 俺は平気!! 」
俺の着ていた羽織を渡せば、遠慮がちに受け取ってくれる
よし、これで少しは寒くないかな
『 あ、あの 』
「 ん? 」
さぁ、この状況をどうしてくれようか
そう考えていたら、小さな声が俺を呼ぶ
ちょいちょい、と手招きされるから
どうしたのかと傍による
「 どうした? 大丈夫か? 」
『 あの、もっとこっち 』
ぐいっと腕を引っ張られ、Aとぴったりくっつく距離に
「 ん!? 」
『 こ、これで
私も炭治郎くんも寒くない 』
でしょ?
って、肩と肩が触れ合う距離で
俺の渡した羽織を毛布代わりに、二人で被る
「 あ、ありがとう 」
こんなに近いのは初めてで
体温がもろに伝わって
俺の心臓はバクバク。
「 でも、ここから出る方法を…っ 」
『 い、いい 』
「 え、」
立ち上がろうとすれば手を握られて、
『 そばにいて 』
そんなこと言われたら
俺もう、動かないぞ
「 わ、わかった 」
寒いはずなのに、何故かあつい
顔に熱が集中する
何とかしなきゃいけないのに、
二人きりのこの時間が少しでも長く続けばいいのになんて
思ってしまう俺がいる
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しゃび(プロフ) - 朝比奈まいさん» コメントありがとうございます。返すのにだいぶ時間が経ってしまい申し訳ありません…!作者の最推しは伊之助です、でも結局皆好きだったりします。時間が経ってしまいましたが、こんな拙い小説でも楽しんで頂けていたら嬉しい限りです。ありがとうございます! (2021年12月12日 5時) (レス) id: 8fa2d11f71 (このIDを非表示/違反報告)
朝比奈まい - とっても楽しく読ませていただきました!!作者様の最推しくんは誰ですか?私は炭治郎くん、しのぶさん、カナヲちゃんが好きです!続編も読ませて頂きます! (2021年9月29日 11時) (レス) @page50 id: 2bb4819fde (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - まぁ、大丈夫っしょ。さん» コメントありがとうございます。伊之助が大好きなのでそう言っていただけてとても嬉しいです!これからも何かしら作品を作っていきたいと思っているので新しいものができた時は読んでいただけたら嬉しく思います。 (2020年3月20日 22時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
まぁ、大丈夫っしょ。(プロフ) - しゃびさんの書く伊之助が大好きです!これからも頑張ってください! (2020年3月20日 13時) (レス) id: 611269d0f9 (このIDを非表示/違反報告)
メイ - 最推し誰ですかっ!!!!面白かったです!とても良い作品ですね!!続編待ってます!!最推し誰ですかっ!!!!誰ですかっ!!私は善逸です!(←聞いてない)面白かったです!(←最後まで五月蝿い) (2020年1月14日 18時) (レス) id: f4f384be88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃび | 作成日時:2020年1月4日 10時