【 鬼滅の刃 】かまぼこ隊と恋する短編集

告白 【 伊之助 】 ページ14

※付き合っていません
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｢ A!! ｣





大きな声で名前を呼ばれ、ちょっと吃驚しながらその声に振り返る







『 伊之助、どうしたの 』


｢ すきだ!! ｣







は。









空気のような声が自分の口から漏れる


今、なんと?








｢ オイ、聞こえてねーのか?
ンじゃもう一回言ってやる! すきだ!! ｣






すきだ




と、胸を張って自信満々に言う伊之助






『 そ、それはどういう 』


｢ 俺はお前がすきってやつだ!! ｣






伊之助の事だし意味をちゃんと理解しての言葉なのか

よく分からないけど、好きと言われてるのは間違いないらしい






まぁ多分友達とか仲間、いや子分としてか…?
そういった意味での好き、なんじゃないかな







『 ありがとうね、伊之助 』


｢ … ｣


『 え、何 』





意味はどうあれ、その気持ちは嬉しいからニコッと笑ってお礼を伝えれば

そのまま動かず、じっとその猪頭で私を見つめてくる







｢ へんじ!! ｣


『 返事!? 』


｢ すきっつってんだろ!
その返事!! ｣






なにこれどういうこと。





返事って、何

伊之助の好きに対しての…?






それってまるで、
告白じゃないか







『 え、と、』


｢ 俺がなんも知らねえと思うなよ!
紋逸に言われたんだよ、好きな女には好きって伝えてこくはくっつーやつしろってな!! ｣







おお、伊之助、ちゃんと分かってる





じゃなくて、


え、うそ、ほんとに…?





それって私に、
恋をしているということ…?






｢ お前がすきだ
でも伝えねえと誰かに取られちまうかもって、権八郎も言ってた ｣






だから取られる前に俺のもんになれ!!






なんて、半ば強制的じゃないか





だけど、それも伊之助らしくて
思わず笑う







｢ なんで笑ってんだ!
おもしれえことあったか!? ｣


『 いや、嬉しくてね 』





スっと手を差し出して、







『 私も好きだよ、伊之助のこと
よろしくお願いします 』


｢ おっ、お、オゥ ｣







差し出された手をどうしていいか分からないのか
戸惑ってる伊之助の手を取って、私の手で包み込む






｢ なんかこれ、ホワホワする!! ｣


『 そうだね 』




猪頭越しからも何となくわかる、伊之助の笑顔に
思わず私も、ふふっと笑う
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｢ 上手くいったみたいだぞ、善逸! ｣

｢ あーそうですかよかったですねハイハイ!! ｣

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