【 おそ松さん 】むつごと恋する短編集

髪型 【 トド松 】 ページ49

私は今、髪を切ろうか迷っている




そこで、彼氏のトド松に相談することにした









『 ねぇ、どっちの髪型がいい? 』


「 どっちでも〜 」









どうでもよさそうにして、スマホをいじりながら空返事をするトド松







真剣に悩んでるのに!!









昔のショートだった頃の写真と、今のロングの髪を比べてトド松に見せるけど



彼は興味がないようで









『 じゃあじゃあ、トド松はショートとロング、どっちが好みなの? 』






でもどうせなら、彼がいいという方にしたいし。


そう思って、質問をする









「 えー?
ま、顔がよければそれでいいよね 」


『 何それ最低 』









だめだ、もう



トド松は参考にならん









『 もういいよ
十四松くんに聞いてこよ〜 』







そう言い、十四松くーん、と近くにいた彼に話しかける









ことは出来ずに









「 ちょいちょい待ってよ 」









空返事しかしなかったトド松が、
スマホを置いて、私の腕を掴んでいる









『 なに 』


「 いや、十四松兄さんに聞かなくていいじゃん 」









僕がいるでしょ、なんて





『 は? だってトド松、全然聞いてくれてないもん
テキトーにしか返事してくれないじゃん!! 』









納得いかなかった私は、トド松にそうぶつける








「 ちがっ… ああもうっ、ごめんって!! 」


『 え? 』


「 だから、そのっ…
あー、Aなら、どんなのでも似合うし、
どんなのでも好きだから、僕はなんでも良かったの!! 」









もー、言わせんなよ!! なんて、
顔を赤くしているトド松









『 そ、それならそうと言ってよ!! 』


「 恥ずかしくて言えなかったんだよバカ! 」









そう言いながら、私の髪を触ってくる



「 でも、今のままでも、いいんじゃない
サラサラで綺麗だし、僕好きだよ 」









ああもう、
しばらく髪は切りません

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