キス 【 チョロ松 】 ページ4
私には悩みがある
それは
チョロ松と付き合ってから今日で3か月経つが、キスをしていないのだ
というのも
チョロ松と付き合う前、彼はこんな話をしていた
「 僕さぁ、回し飲みとかってなーんか苦手なんだよね、何となく抵抗があるっていうかさ
兄弟とは慣れてるし普通にできるんだけど 」
友達同士とかでできる人ってすごいよね〜
なんて。
だからキスとかそういうの、抵抗ある人なのかなって思ったら、出来ない
「 …ぇ… ねぇ… おいってば! 」
チョロ松の声にハッと反応する
『 ぅわっ、ごめん、なんだっけ 』
「 やっぱ聞いてなかった?
他の事考えてたんだろ、僕とデート中なのに 」
不貞腐れたような顔をするチョロ松
『 ごめんね、ちょっと 』
「 なに? 僕に言えないこと?」
あ、これ、言わないとめんどくさいやつ
『 いや、大したことじゃないんだけど、さ
チョロ松の事考えてて 』
「 うん…って、え!?
えっ、僕のこと!? 」
一瞬驚くチョロ松
でもすぐに真顔に戻る
「 なに、なんか不満とかあるの? 」
『 あ、いや! そうじゃなくて
あの、覚えてるかわからないけどさ、付き合う前に
回し飲みするのとか苦手って言ってたでしょ? 』
だから、キスとか、抵抗あるかなって思ってて…
なんて。
「 …は 」
なんて言うかな
「 はぁ〜〜〜!? そんな事考えてたの!? 」
『 えっ 』
「 そんなの、Aとなら嫌なわけないだろ!
寧ろ大歓迎って言うか… じゃなくて!
確かにそう言ったけどさ、彼女って他人じゃないし!!
抵抗なんてあるかよ! 」
すごい必死に語ってくる
『 よ、よかった、嫌じゃなくて
付き合って3か月経つし、そろそろキスしたいなって思ってたから… 』
「 ぼ、僕だって思ってたよ!
てか付き合った当日からキスしたいって思ってたし!! 」
『 え 』
「 あっ…言っちゃった…
ひ、引いた…? 」
『 引くわけないよ! よかった
これで遠慮なくキスできる!! 』
「 へ? えっ、ちょっ! 」
安心した私は、チョロ松の唇に勢いよく自分の唇を押し当てて
「 ちょ、A!
こういうのは普通男の僕からだろっ… 」
顔が真っ赤なチョロ松に笑みがこぼれる
「 …なに、笑ってんだよ
もう1回、次は僕からね 」
今ここが昼間の公園のベンチの上だということも忘れ、キスをする
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しゃび(プロフ) - 苺夢さん» コメントありがとうございます。好みと言って下さり嬉しい限りです...!拙い短編集ですがお楽しみいただければ幸いです。短編集は幾つか続編もありますので、興味があったら是非そちらもよろしくお願いします。本当にありがとうございます! (2018年12月27日 23時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
苺夢(プロフ) - すごい好みの作品です!!まだ読み始めたばかりなんですけど(笑) これからも沢山読ませていただきます!いろいろと、頑張ってください!! (2018年12月27日 23時) (レス) id: 4fd2aa824a (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - Fall ill appleさん» コメントありがとうございます。神なんてとてもとても... ですがそう言っていただき本当に嬉しい限りです。こんな短編集ですが、楽しんでいただけているのなら幸いです。本当にありがとうございます。 (2018年7月27日 19時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
Fall ill apple(プロフ) - 面白いというか神ですね。素敵な短編集をありがとうごさいます。本当にリスペクト。 (2018年7月26日 19時) (レス) id: 1efb67011f (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます。長編の小説も同時更新していますので、そちら優先になってしまい、短編集の方は思いつき次第の更新になりますが、それでも気長にお待ちいただければ幸いです。 (2018年7月19日 18時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃび | 作成日時:2018年7月1日 22時