ナンパ 【 おそ松 】 ページ15
おそ松side
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「 おいおいまじかよ 」
彼女のAと、規模のデカい夏祭りに来ていた
「 おーい、A〜? 」
んだけど、はぐれた
「 いや人多すぎぃ
こんな所ではぐれるとか、やべぇだろ 」
カップルやら子連れやら、いろんな人達でごった返すこの場所で、小柄なAを見つけるのは難しい
どっかでじっとしててくれりゃいいけど
手ぇ繋いどくんだった、と今更後悔しながら
キョロキョロと周りを見渡してAを探す
はぐれた辺りの記憶を思い出しながら、心当たりのある場所を探していると、聞きなれた声が聞こえた
『 いや、結構です。』
誰かと話してる…?
くそ、声聞こえんのに姿が見当たんねぇ
「 ね、1人なんだよね?
ほんの少しだけでいいからさ、俺らとお話しようよ 」
『 ごめんなさい、急いでるので 』
「 ホント5分くらいだけでもさ、ね?お願い!! 」
『 他当たってください 』
「 いやぁ、俺ら君がいいんだよね
君めっちゃ可愛いし 」
これ、ナンパじゃね?
ぜってーナンパじゃね?
これはまずい、と
人混みを掻き分けながら声の聞こえる方に急ぐ
賑わう屋台の所から少し外れた場所に
いた。
Aの腕、掴んでんじゃねえ
「 あ〜、いたいた!
探したんだぜ? 」
『 あ、お、おそ松… 』
ナンパ 「 え、まじで彼氏いんの 」
「 A行くぞ 」
『 あ、うん 』
ナンパ男からAを取り返し、その場から離れるように促す
「 あ、そーそー
Aに二度と近づくんじゃねーぞ 」
振り返ってナンパ男にそう告げると、
ビビった様子でそそくさと逃げていく
『 あ、あの
ごめん、ありがとうおそ松 』
「 いいよ別にぃ 」
『 でもよかった、来てくれて 』
心底安心したような顔で、ほっと胸をなでおろすAを見て
俺がどんだけ焦ったか知ってんのか、と思い
『 えっ、んむっ 』
グイッと引っ張りそのままキス
『 お、おそま… 』
「 ん、 」
人目の少ない場所で、さっきの出来事を消毒するようにキスをする
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「 お仕置きとして、今日帰さねぇけど、いい? 」
『 元々帰るつもりなんてないよ 』
「 おまっ、そういうのねぇ 」
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しゃび(プロフ) - 苺夢さん» コメントありがとうございます。好みと言って下さり嬉しい限りです...!拙い短編集ですがお楽しみいただければ幸いです。短編集は幾つか続編もありますので、興味があったら是非そちらもよろしくお願いします。本当にありがとうございます! (2018年12月27日 23時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
苺夢(プロフ) - すごい好みの作品です!!まだ読み始めたばかりなんですけど(笑) これからも沢山読ませていただきます!いろいろと、頑張ってください!! (2018年12月27日 23時) (レス) id: 4fd2aa824a (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - Fall ill appleさん» コメントありがとうございます。神なんてとてもとても... ですがそう言っていただき本当に嬉しい限りです。こんな短編集ですが、楽しんでいただけているのなら幸いです。本当にありがとうございます。 (2018年7月27日 19時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
Fall ill apple(プロフ) - 面白いというか神ですね。素敵な短編集をありがとうごさいます。本当にリスペクト。 (2018年7月26日 19時) (レス) id: 1efb67011f (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます。長編の小説も同時更新していますので、そちら優先になってしまい、短編集の方は思いつき次第の更新になりますが、それでも気長にお待ちいただければ幸いです。 (2018年7月19日 18時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃび | 作成日時:2018年7月1日 22時