真夏日 【 おそ松 】 ページ2
｢ A〜 ｣
私の家でダラダラしていたおそ松が
後ろから覆いかぶさるように抱きつきながら私の名前を呼ぶ
『 … 』
｢ おーい、A? ｣
『 …… 』
無視をするには理由がある
…今は8月、今日はその8月の中でも最も暑いと言われている猛暑日
そんな中、私の家は、クーラーが壊れていてつかないのだ
少しでも暑さを改善しようと回された一人用の小さな扇風機も、
おそ松が抱きついていることによって全く意味をなさないものとなっている
暑すぎて返事をする気力が出ない…
｢ Aちゃんってば〜〜〜 ｣
流石にこれ以上無視をするとめんどくさい事になると思った私は、渋々口を開く
『 …うるさい 』
｢ ええ!? 第一声がそれって酷くない!? ｣
ねぇねぇ〜酷くない? としつこいおそ松
『 いやよく考えてよ
今、クーラーが壊れてんの。あっついの。 』
｢ うん、あっついねえ ｣
『 いやだから離れろよ 』
｢ Aってば辛辣ぅ〜
暑いけどさぁ、今日はA久々の休みだろ?
イチャイチャできる時にしとかないと! な? ｣
いいだろぉ〜なんて頬にスリスリされる
仕方ないなあ
『 …イチャイチャすんのはいいからとりあえず離れて 』
｢ 離れたらイチャイチャ出来なくない!? ｣
『 小指くらいは繋いであげるよ 』
｢ イチャイチャの仕方雑ぅ!! ｣
『 だって暑いんだもん… 』
｢ 俺ちゅーしたい。
ちゅーしよ、ちゅー ｣
『 え、ちょっ… 』
私が言葉を発するより早く、おそ松の唇で塞がれた
『 ま…、お、おそ… 』
リップ音と共に離れる唇と、ちょっと火照ったおそ松の色っぽい顔につい見とれてしまう
｢ Aかーわいい
な、もっと ｣
そんなこと言われたら、断れるわけない
いつも押しに弱い私は、結局おそ松のペースに飲まれるのだ
_______________________________________
『 …暑さ忘れるくらいちゅーして 』
｢ ええ、何その可愛い発言
俺我慢出来ないよ ｣
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しゃび(プロフ) - 苺夢さん» コメントありがとうございます。好みと言って下さり嬉しい限りです...！拙い短編集ですがお楽しみいただければ幸いです。短編集は幾つか続編もありますので、興味があったら是非そちらもよろしくお願いします。本当にありがとうございます！ (2018年12月27日 23時) (
レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
苺夢(プロフ) - すごい好みの作品です！！まだ読み始めたばかりなんですけど（笑） これからも沢山読ませていただきます！いろいろと、頑張ってください！！ (2018年12月27日 23時) (レス) id: 4fd2aa824a (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - Fall ill appleさん» コメントありがとうございます。神なんてとてもとても... ですがそう言っていただき本当に嬉しい限りです。こんな短編集ですが、楽しんでいただけているのなら幸いです。本当にありがとうございます。 (2018年7月27日 19時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
Fall ill apple(プロフ) - 面白いというか神ですね。素敵な短編集をありがとうごさいます。本当にリスペクト。 (2018年7月26日 19時) (レス) id: 1efb67011f (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます。長編の小説も同時更新していますので、そちら優先になってしまい、短編集の方は思いつき次第の更新になりますが、それでも気長にお待ちいただければ幸いです。 (2018年7月19日 18時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃび | 作成日時：2018年7月1日 22時
