バイト中 【 トド松 】 ページ7
トド松side
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「 いらっしゃいませ〜 」
僕は、とある飲食店でバイトをしている
そして今日も、バイト
ちらっと時計を見れば、あと数十分でそのバイトも終わり
もうひと踏ん張りだ〜と思っていると、お客さんが入ってきた
「 いらっしゃいま… って、え!? 」
お決まりの挨拶をしようと入口の方に視線を向けたら、
よく見慣れた顔の女の子が
来ちゃった〜と呑気にヘラヘラと入ってきた
その子は、僕の彼女のA
「 なんで来た!? なんで知ってんの!? 」
僕、ここ教えてない
『 前にバイト先、駅前の飲食店って言ってたから
虱潰しに探してたら、ここにいるトド松くんが見えて 』
いや、ヒント与えてたのか僕
『 なに〜、嫌だった? 』
「 まぁ、あの5人の悪魔より全っ然いいよ 」
『 あはは 』
前に話したスタバァでの僕の惨事を思い出してるのか、くすくす笑っているAちゃん
「 とりあえず、席案内しますね〜 」
今の時間帯はお客さんも疎らで、空いているから、1人で座るには少し広いテーブルに案内した
「 ご注文何にします? 」
いくら親しい仲とはいえ、今はバイト中だから
店員の仕事を全うする
『 ご注文はトッティで 』
「 あ、そういうの無しで 」
語尾にハートがつきそうなほどのトーンで、変な注文をする彼女
いや、かわい…
じゃなくて!
『 じゃあ、トド松くんで 』
「 いやそれ一緒 」
『 じゃあ何ならいいの 』
「 いや食べ物注文してぇ!? 」
なんだこいつは。
メニューなんかそっちのけで、変な注文をしてくる彼女
「 ご飯食べに来たんじゃないの 」
『 うん、トド松くんに会いに来たの 』
なんて。
はー、そんなさぁ。
平然とした顔でそんな、キュンとくるセリフ言うもんだから
「 …はぁ〜〜〜〜〜〜、ずっるい
そういうのずるい 」
可愛いとか思っちゃうと、もう抱きしめたくて、キスしたくて堪らなくなる
あと数十分のバイトの時間がめちゃくちゃもどかしい
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「 次から絶対バイト先来ないで 」
『 そんなに嫌だった? 』
「 そうじゃなくて!!
ちゅーとかしたくなっちゃうんだってば! 」
『 いやーん、トド松くんだいた〜ん 』
「 うっぜえ 」
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しゃび(プロフ) - 苺夢さん» コメントありがとうございます。好みと言って下さり嬉しい限りです...!拙い短編集ですがお楽しみいただければ幸いです。短編集は幾つか続編もありますので、興味があったら是非そちらもよろしくお願いします。本当にありがとうございます! (2018年12月27日 23時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
苺夢(プロフ) - すごい好みの作品です!!まだ読み始めたばかりなんですけど(笑) これからも沢山読ませていただきます!いろいろと、頑張ってください!! (2018年12月27日 23時) (レス) id: 4fd2aa824a (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - Fall ill appleさん» コメントありがとうございます。神なんてとてもとても... ですがそう言っていただき本当に嬉しい限りです。こんな短編集ですが、楽しんでいただけているのなら幸いです。本当にありがとうございます。 (2018年7月27日 19時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
Fall ill apple(プロフ) - 面白いというか神ですね。素敵な短編集をありがとうごさいます。本当にリスペクト。 (2018年7月26日 19時) (レス) id: 1efb67011f (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます。長編の小説も同時更新していますので、そちら優先になってしまい、短編集の方は思いつき次第の更新になりますが、それでも気長にお待ちいただければ幸いです。 (2018年7月19日 18時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃび | 作成日時:2018年7月1日 22時