【d!】有能秘書奮闘日記 (ページ5)

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魔法の枕ページ5

トントンの私室の扉を開けて中に入る
生活感がない
ほぼここにいないからだ

tn「…俺は俺で仕事があんねんけど。」

『安心して、あたしがやっとくから』

tn「それじゃグルさんに何も言えへんやん」

『たった1回ぐらい、いいじゃない』

あたしは大きなベッドに座る
ポンポンと自分の膝を叩いた
首を傾げるトントン

tn「…なんすか」

『膝枕』

tn「はぁ！？」

驚いて顔を赤くするトントン

『知らないの？あたしの膝枕安眠効果あるのよ』

tn「なんやそれ、誰情報？」

『鬱、ショッピ、チーノ』

あの軍団はよくあたしに膝枕を要求してくる
そして星5のレビューがついているのだ

『ほら、早く来なさい』

トントンは観念したようにあたしの膝に頭を乗せて寝転がる
ほんのり顔が赤い

tn「え？あ、ちょお待って…これほんまにやば、いかも…」

眼鏡をとるのも忘れてすぐに目を閉じてしまった
スースーと、寝息が聞こえる
あたしは眼鏡をとって、おやすみと頭を撫でた

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

トントンの私室から出たところでショッピに遭遇した
彼は驚いて後退る

shp「なんでAさんがトントンさんの部屋から？」

『寝かしつけてきたの』

納得したように頷くショッピ
しかしすぐ怪訝そうな表情に変わった

『何よ』

shp「…Aさんの寝かしつけって膝枕ですよね」

次はあたしが頷くと、更に怪訝そうな顔をした
何が言いたいのよ

shp「あんま他の人にして欲しくないっすけど」

その理由にピンときた
なるほど、そういうこと

『嫉妬してるのね』

shp「違う、そんなんじゃ…はぁ……そっすよ」

嘘をついてもバレると察したショッピは諦めて本音を言う
可愛らしい後輩だと思う

『素直でいい子ね、ご褒美にハグでもする？』

ショッピはあたしの言葉を聞いてすぐに抱きしめてきた
気が早いこと

『煙草臭い』

shp「別に嫌いやないでしょ」

『嫌いよ』

shp「はいはい、ツンデレ乙」