帰ってきて ページ13
昼前
城の入口である人物を待っていた
すぐに遠くから見知った影が
『兄さん!』
ni「お、A」
紫のストールを靡かせて、幹部の1人である兄さんが出張から帰ってきた
3ヶ月ぶり
『おかえりなさい』
ni「ただいま。忙しいのに出迎えてくれるんは相変わらずやな」
『あたしだけじゃ不足だった?』
ni「いや1番嬉しい」
兄さんはそう言ってあたしの頭を撫でた
よく出張へ行く兄さんのお出迎えはいつの日からかあたしの役目となっていた
特に理由があるわけじゃない
ただあたしがそうしたいだけ
『よろしい』
ni「はい、お土産」
兄さんはあたしに紙袋を渡した
甘い匂い
『ありがとう』
ふいに、インカムから焦ったような声が聞こえた
shp《誰か来れますか!?第2訓練場でゾムさんが!》
ゾムの暴走だ
急がなくちゃ、ショッピが怪我する
『ごめん、兄さんまたあとで』
あたしは急いで第2訓練場へ向かった
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
第2訓練場へ入ると、ゾムとショッピが戦ってるのが見えた
他の兵士たちは避難したのか2人だけ
あたしは愛用の盾を持ってショッピの前に飛び出した
反動でゾムが大きく後ろへ弾かれ、背中を床に打ち付ける
shp「Aさん!」
ショッピの顔を見るとこめかみに切り傷があった
体力も切れそう
『ショッピ、医務室へ行って。ここはあたしが』
shp「え、でも1人で」
『足を引っ張る気なの?やめときなさいよ』
ゾムが起き上がったのを確認して構える
ショッピはすぐに訓練場を出ていった
さて
『いくわよ、ゾム』
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作者名:雪白ましろ | 作成日時:2024年3月4日 20時