【wrwrd!】とある一国の非日常【長編小説】 (ページ23)

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#23 ページ23

「!?」

咄嗟に振り向いてから後悔した。

今振り向けば顔がバレてしまうじゃないか。迂闊だった。おぶってるAが危ない。

「何処へお行きですか？」

黒いマスクをした、フードの男。床を引き摺るほどのコートは体が闇を現しているようで恐怖だ。吊り上がった赤い瞳は俺を捕らえて離さない。どうする。

「ちょっと迷ってしまってなぁ。国王様のところへ供物を届けに行きたかってん。どっかの兵隊さんに聞いたら、此処が通り道やって教えて貰たんです」

相変わらずヘラヘラと嘘を吐く大先生。しかし大活躍だ。時間稼ぎが出来る。

「ほぉ。そんな道を教える者がいらっしゃいましたか」

「いたんですよぉ～！郷に入っては郷に従え、と言うようにまぁ従ったんですがね？」

「それはそれは、お手数おかけしましたね……もう大丈夫です。今から――――――――――――――――

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正規ルート、「棺桶」へご案内しますからっ!!!!!!!!」