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「うっひょー！めっちゃデカいやんけコレ!!」
隣国国境にて、シッマが叫ぶ。ちなみに今回は存在すらもバレてはいけないためにコソコソ入国していた。故にシッマが大声を発するなんて僕らは思ってもみてないわけで。
「シッマ……静かにしぃや」
「お？あ、スマン!!」
「その声もデカいわ！」
相変わらずガバってんな……。隣でひとらんが「ガバりてぃ〜……」と呟いている。
そうなるわな、僕もガバッた時あんな感じなんかな、うわメンタルやられるわぁ…。
「取り敢えず彼処の城壁に兵が見張りに来てる。彼奴らに気付かれずに突破する。後は個人もしくは二人行動だ」
「了解」
僕はシャオちゃんと一緒やね。「シャオちゃんよろしくねぇ(ｵﾈｪ風)」って言ったら「え、あぁよろしく」と苦い顔された…。傷付いちゃうぞ←
さ、もう始まるんだ、と思ったらシッマがｻｯと手をあげた。グルちゃんはすぐに「なんだ？」と聞く。
「思てんけどさ、俺なんで一人じゃないん？」
「コネシマだからな」
「……………え」
酷ない…？と呟いているシッマを置いといて僕らは城へ向かう。どうやら何処ぞの城壁の真下には穴が空いてて入れるかも知れない、らしい。僕らはそこを目指すが、僕らが知っているくらいだ。兵はそこに多くなっているだろう。
「それか、これ使うか？」
背後からそんな提案をしてきたのはトンち。振り向けば手に持っているのは梯子。それも、いくつかの梯子を1つに繋げる形のやつ。
「さすトン」
「すげぇな！」
「トントンはガバらんもんな」
「突然褒められてて逆に怖いんですがねぇ…？」
褒められて戸惑うトンち！レアやね←
取り敢えず梯子で皆は無事バレずに中に入れた。シッマが降りるとき落ちかけたけど結果オーライ。セーフ。ノーカン。←
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作者名：詩唄 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shioshio/
作成日時：2017年3月26日 12時
