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消魂しい物音に目が覚める。外から二人程の足音…しかも走ってる音が聞こえる。たぶん、シッマとシャオちゃんがなんかやったんだろーな。一日二日しか一緒にいないからアレだけど(合ってます)
昨日、あれからすぐに会議を始め、作戦を翌日…つまり今日実行することに決まった。
部屋なや壁に掛かる古時計を見ると、針は7:42を指していた。朝食兼会議まであと48分か……。と頭で思いながら昨日の夜新たに渡された服を身に纏った。
黒のパーカーに中は白のシャツ、腰にはジーンズ生地の継接ぎのある…羽織物？でもシャツって言ってたな。釦が可愛い。下は黒のスキニー。私も同行するからバレない様にっていう感じらしい。
一応、ということでナイフを渡された。使うことが無いと良いけどな。
洗顔のために部屋のドアを開けると、部屋の前に人影があった。緩い七三分けの紅い眼をした眼鏡さん。どうしたんだろう、と言う暇もなく話し掛けられた。
「おはようAちゃん」
「おはよう。トンちどうしたの？」
「いやぁ、今日の作戦に参加すんねやろ？不安とか心配は無いんかなって。下手したら連れ戻されんねんで？」
トンちの言うことは正しい。反論や異議は呆気なく打ち砕かれるだろう。……………それでも
「それでも、決めたんだもん。ここで止めたら私は今以上に臆病になっちゃう」
私の言葉を聞いたトンちは、ハハ、とだけ笑ってから「飯食い行こ」と話を止めた。変なこと言ったかな？と心配になってしまうけど、そんなことは無意味に等しい。
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「皆集まったかな」
「集まっ……てるね、大丈夫」
「……………さて、作戦を実行するに値して皆に言っておきたいことがある」
「グルちゃんにしては珍しな、すぐに掻っ払いに行かんねや？」
「兄さん、俺をなんだと…？……まぁいい、言うことはただ1つだ。……………」
「さぁ諸君。戦争をしよう」
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作者名：詩唄 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shioshio/
作成日時：2017年3月26日 12時
