【wrwrd!】とある一国の非日常【長編小説】 (ページ14)

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#14 ページ14

「さて、改めて食おーぜ！」

「シッマ…………お前元気やなぁ」

「当たり前やん！目の前でこの料理から温かみ感じるっちゅー人が居るねんぞ！せやったら冷めんうちに食べな！」

「…………合ってるような合ってないような」

「コネシマだからな」

「ごちゃごちゃ言わんとはよ食べよーや」

たぶん。私はこの空間が結構好きかもしれない。

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「僕は鬱です～。皆には大先生とか言われんでクロちゃんもそう呼んでエエからなぁ？よろしゅうな」

大先生がいつものヘラヘラしたムカつく笑顔で言う。
なんでこうやって自己紹介が始まっているのか。その答えは案外簡単だ。

『話の前に、取り敢えず自己紹介でもしようじゃないか。お前も皆の名前を覚えている訳ではなかろう』

という、まぁ、俺がそういう指示をしたからだが。
これを気にアイツも少しは心を開いてくれると良いがな。今のところ形式的な会話しかしとらんからな。

「皆様、ご丁寧な紹介有難うございます。では、私の紹介をさせていただきますね」

私は、とアイツが言いかけた瞬間。