第四十九話 ページ4
(side.O)
『·····さまして·····目を、さませ·····ニノ！』
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大「·····っ！ハアハア·····」
カ「大丈夫か！？」
大「ああ·····翔ちゃんっ·····」
翔ちゃんの苦しそうな呻き声が、頭の中でリフレインする。
ニノがあいつらの仲間かは分からないけど、翔ちゃんと一緒にいるのは確かみたいだ。
でもこのままじゃ、向こうの状況を把握し切れない。
嫌な考えだけが、一人歩きしてしまう。
大「·····早く、早く助けに行かないと」
カ「智の能力ですら妨害されるなんて、かなり強力なバリアが張られてるみたいだな。でも、頭のいい翔のことだ。何か手掛かりを残してると思うんだが·····思い当たること無いか？」
大「そんなこと言ったって、携帯も見当たらないし·····」
焦る気持ちを抑え、キョロキョロと辺りを見渡す。
カナタの言う通り、あの翔ちゃんが何の対策もせず自ら敵に捕まりに行くわけがない。
『俺の気持ち、ちっとも分かってくれねぇ翔ちゃんなんか大嫌いだ！！』
ふと、自分が翔ちゃんに言ったあの言葉を思い出す。
あんな最低なこと言った俺を、翔ちゃんは待っててくれてるのかな·····
大「·····これ」
ベッドサイドに置いてあったストラップ。
それはある雑誌の企画で、俺が翔ちゃんに手作りしてプレゼントしたものだった。
翔ちゃんは貝が好きだからって、小さな貝殻と赤いビーズで作ったんだよな。
翔ちゃんもすごい喜んでくれて、いつも携帯に付けてくれてた。
大「·····携帯」
カ「携帯がなんだ？」
大「もしかしたら、これ·····！」
いつも携帯に付けていたストラップをわざわざ外して、ここに置いたってことは
大「これだ！手掛かり！」
ストラップをぎゅっと握り締め、全神経を集中させる。
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俺のもう一つの能力、サイコメトリーを使えば
何かが、分かるかもしれない。
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れな(プロフ) - この作品が大好きですのでいつかまた話の続きが見られる日をお待ちしてます。 (2020年4月21日 16時) (
レス) id: e5a85e3091 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - はじまして。楽しみに更新待ってます。 (2020年1月4日 18時) (レス) id: 8b6e64cb6f (このIDを非表示/違反報告)
迷いネコ - あー懐かしくって泣きそうです(´；ω；｀)おかえりなさいです！またちょっとずつ作品を追わせて頂きます！！ (2019年5月18日 10時) (レス) id: 31e82aa209 (このIDを非表示/違反報告)
ふなっしょー(プロフ) - スイミーさんの作品はどれも大好きでいつも読ませていただいています。特にこのシリーズは毎回更新が楽しみでした！お忙しい中、またお話の続きを書いてくださりありがとうございます。これからもスイミーさんのお話を楽しみにしています！ (2019年5月12日 22時) (レス) id: 8aaa700fce (このIDを非表示/違反報告)
スイミー - 翔らんさん» 翔らんさん初めまして！そう言って頂けてとても嬉しいです！！少しずつですがまた頑張ります！引き続きお願いします！ (2019年5月12日 16時) (レス) id: 1ddc205a07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイミー | 作成日時：2019年5月9日 21時
