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「A」
「わっ……ソニック？」
「こんなところで会うなんて、奇遇だな」
仕事も無くて、街中をパトロール(と言う名の徘徊)している最中。
不意に背中を押されて振り返れば、案の定ソニックが微笑んでいた。
ちなみに、「奇遇だな」という台詞を聞いたのはもう１７回目くらいである。どんな天文学的な奇遇だ。
「はは…」
「今日もパトロールか？あまり根を詰めると良くないぞ」
君のおかげで俺のメンタルは大根おろしみたいに削れていってるんだけど。
…まあ、そんな事口にできるわけも無く。
そう思って曖昧な笑みを浮かべていると、ソニックはさも当たり前であるかのように俺の横に並んで歩き出した。
…もう諦めよう。なんで俺こんな美人に付きまとわれてるんだろう。
「ソニックは、普段は何をしてるんだ？」
「今は…鍛練だな。どうしても勝たねばならん奴がいる」
「そっか…」
適当に話を振ってみたがよく解らない答えが返ってきた。
話が続かない。
気まずい沈黙を味わっていると、不意にソニックが一点を見つめた。
「……A」
「どうした？」
「あそこにいる男、挙動が怪しい。…恐らくだが、刃物を隠し持っている」
急に真剣そうな顔をしたソニックが言う。
「何を…」
冗談かと思ったが、ソニックがそんな嘘を言うとも思えない。
…見たところ一般人だが、確かに歩き方、手の動きともに怪しい。
注意深く見ていると、不意にその男が手を振りかざした。
その手の先には…カッターナイフ！
「キャーーーっ！」
「不審者！！誰か人を…」
俺が動くより速く、男が動いた。
「やめないかっ！」
反射的に叫んで男に飛びかかる。
こんな街中では魔法は使えない、剣もパニック状態の人が居る以上危険だ。素手で戦うしかないか、と内心舌打ちをした。
「離せ、離せ！！！」
背中に乗って組み敷いてみれば、こいつはどうやら一般人のようだ。俺が加減を間違えれば、簡単に命を奪いかねない。
…厄介だな。俺の足の下でまだ抵抗するこいつにため息を溢した。
…仕方ない。
「ソニック、少し手伝ってくれ」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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十六夜 - 続きをください！！！！ (2019年1月29日 16時) (
レス) id: a076412724 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ぜひ続きをお願いします！！ (2016年3月3日 1時) (レス) id: a4f32ed9ff (このIDを非表示/違反報告)
猫乃(プロフ) - mojkuさん» ソニックちゃん(♀)に追いかけ回されたいです……(切実) (2015年12月10日 16時) (携帯から) (レス) id: d3f2313fff (このIDを非表示/違反報告)
mojku(プロフ) - 私女だけどコレはコレでタマラナイ← (2015年12月9日 19時) (レス) id: 5358c01172 (このIDを非表示/違反報告)
猫乃(プロフ) - 竜さん» ありがとうございます！！ ソニックちゃん天使すぎて(遠い目) (2015年12月6日 16時) (携帯から) (レス) id: d3f2313fff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫乃 | 作成日時：2015年11月29日 21時
